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久しぶりに朝から青空が見えて、
気持ちの良い秋晴れです
洗濯大好きな私は、嬉しくて
洗濯機を3回回しました
私の祖母、父方の母親が旅立ったのは
今から30年ほど前。
私がちょうどイタリアに留学している
最中でした。
何年生まれかは知らないのですが、
恐らく１９００年前後だと思います。
岡山の有名な旧家の出身で、
子どもの頃はかなり恵まれた生活を
送っていたとのこと、
あの時代にバイオリンを習っていたと
聞いたことがあります。
その後お家が傾き、尾道の商店街で
仏壇屋を営む祖父の家に後妻で入ったことに
時折愚痴を言っていたようですが
、
、孫の私たちには常に優しく、
いつ会いに行っても満面の笑顔を浮かべて
とても可愛がってくれました
。
。髪を常に黒く染めて綺麗に引っ詰め、
夏は縮緬の涼しい服を、冬は着物を着て
小柄ながら凛とした姿は今でも
心に残っています。
70歳からお習字を始めると、
毎朝4時に起きて1時間練習し、
10年経つ頃にはたくさんの賞をいただいたり
新聞に写真付きで掲載されたそうです。
神仏を大切にし、礼儀を弁え
とてもきちんとした人だったので、
恐らく母や叔母などには厳しいお姑さん
だったに違いありません。
これぞ明治女とばかり
シャキーンと一本筋が通り、
８０代半ば過ぎまで身の回りのことは
誰の手も借りずに全て自分でやって
料理も作っていた祖母。
享年９１だったと記憶していますが、
後から聞いたところによると、
自宅で寝たきりになったのは
最後の１週間だけ。
旅立つ直前は、一度だけ大きく深呼吸し、
それを最期にそのまま息を引き取った
そうです。
送られてきた生前最後の写真は
「これがおばあちゃん？」と思わず口に
出すほど、
布団の上で体を起こした祖母の
オールバックの白髪はライオンの立髪の
ように広がっていて、
でも本当に穏やかな笑みを浮かべて
真正面からこちらを見ていました
。
。今でも
「なおこちゃん、よう来たなぁ」と
嬉しそうにお店の奥から
出迎えてくれた時のことが
思い出されます。
間違いなく波乱万丈の人生だったと
思いますが、
晩年は病院にもお世話にならず、
こんな立派な旅立ち方をした祖母のことを
とても羨ましく、そして誇りに思います。
自分の生まれ持った生命力を使い切って、
最も自然な形で旅立つことができた
その背景には、どんな環境になったとしても
祖母の生きることに対する気負いのない
真っ直ぐで美しい想いや、強い信念に
縁取られた太い自分軸があったからなのでは
と感じます。
。私もあんな風に生きられたらいいなぁと
思いますが、自分に甘々な私はすでに
祖母とはかなりかけ離れた堕落した生活
まあ、いっか。風の時代ですから。
（と無理やりこじつけて
）
）今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました
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