最近新聞などで、学校の週6日制に関する記事をよく見かける様になりました。
つまり、「昔の様に土曜も授業をする様になるかもしれない」という話です。
脱・ゆとり教育です。
東京では保護者の7割くらいが賛成しているそうです。
ホントですか?
私は週6日制に戻すことに反対だったので、この数字は以外でした。
ちなみに、ゆとり教育にも基本的には肯定的立場です。(絶対的に賛成ではありません)
週6日制にする理由は、簡単に言えば「授業数を増やして学力を向上させる」ことが目的だと思います。
私も学力向上を目指すことには賛成です。
ですが、授業数を増やして、ほんとうに学力が向上するのでしょうか?
そこで、以下の様な表を作って考えてみました。

これは学校で授業を受けている生徒を、2つの基準で4つに分類したものです。
基準の1つ目は、「授業についていける生徒」(青色)と「授業についていけない生徒」(黄色)です。
基準の2つ目は、もっと勉強がしたいという「やる気がある生徒」(赤字)と「やる気がない生徒」(紫文字)です。
青色の「できる生徒」を更に伸ばすことも重要だと思いますが、週6日制の導入が公立校を対象としたものだと考えると、黄色の「できない生徒」を青色の「できる生徒」に変えていくことが主な目的なのではないかと思います。
しかし、授業数という勉強量を増やして学力が伸びるのは、「やる気のある生徒」(赤字のAとB)だけだと思います。
「やる気のない生徒」(紫文字のaとb)にとっては、むしろマイナスに作用するのではないでしょうか。
この辺りの私の考えについては、過去記事「そろばん上達の方程式 その1」とその続きをご参照ください。
また、「勉強ができて、やる気がある生徒」(A)にとって、勉強ができない人向けの授業を受けたところで、その効果はあまり期待できないと思います。
すると、週6日制にすることによって学力の向上が見込まれるのは、「勉強ができないけれど、やる気がある生徒」(B)だけになってしまいます。
少なくともBは伸びるのだからいいと思いますか?
私の想像では、Bの生徒の割合は少ないと思います。
全体の1割程度ではないでしょうか。
それに、aとbにはマイナスですよ。
Aにとっても、Aにあった勉強をする機会を奪う意味ではマイナスだと思います。
と言うわけで、週6日制は学力向上に結びつかないと考え、私は反対です。
では、代替案は?
授業数を増やすのではなく、各自の学力に応じた授業が受けられる様な仕組みに変えることが重要ではないかと思います。
具体的には、、、力尽きたので、また今度。