前回更新からあっという間の半年以上
アトピーが落ち着いていることもあって、すっかり更新が滞っています。
Dクリニックを卒業してからは、地元皮膚科でお薬をもらいなんとなく過ごしてきました。
そして今春、新たな地へお引っ越し
病院探しが始まりました。
特段アトピーの状態は問題なかったので、1回目は引越先の地元皮膚科へ。
このお医者様は、目を見て肌を見て触って薬を出してくれる、いたって普通の良い皮膚科専門医でした。
が、、、
万が一の悪化を考えるとやっぱり不安です
そこで、色々調べてみると、アトピー治療で有名な皮膚科(もちろん標準治療)が地元にありました!
早速電話をかけてみたところ・・・
なんとアトピー新患は3ヶ月待ちいや~、久々にビックリです。
少々悩みましたが、結局お願いすることにしました。
で、その3ヶ月後何の因果か、ちょうどアトピーが少し悪化して初診時に見てもらうにはちょうどよい感じでした
新たな皮膚科=Eクリニックの感想。
すっごい良かったですDクリニック同様女医さんで、その方針は似ている部分もあれば多少違う部分もありでしたが、基本的に説明は納得できるものでしたし、じっくりしっかり向き合ってくださる先生です。
アトピー初診は火曜日の12:15~のみ。
でもクリニックは激混みで、診察が始まったのは13:45でした。
だいたい1時間くらいじっくりお話。
先生ご自身が臨床心理士の資格を持っており、心の部分からのアプローチが重要と考えているようです。
【診察内容】①湿疹の仕組みと薬の使い方
湿疹を治す一番の有効治療は「時間」でしかない。
ステロイドやプロトピックは、あくまでそのサイクルを切るためのもの。
掻くから傷ができてかゆいと更に掻く。
傷が深くなればなるほど薬も奥に浸透することになり、いきなりやめるといわゆる「リバウンド」状態となる。
傷さえなければ、ステロイドは奥にまで浸透しない。
あくまで掻かないようにステロイドを使用する。
→ここで一番びっくりしたのは先生の体験談でした。
なんでも、先生自身もアトピー体質でカサカサに悩んでいた若いころリンデロンの大きなチューブを毎日お化粧前に2年間使っていたんだそう。
でもステロイド副作用の話もあり同僚にやめた方が良いと言われスッパリやめたとのこと。
先生曰く。
「なーんにも起きなかった。副作用もリバウンドも何にもなし。
あれだけ塗ってたのに不思議でしょ?
思うに、全く傷もなくツルツルで引っ掻いたりすることが全くなかったから特段問題なかったんだと思うの。」
すべてが解明されたわけではないので、その理由ははっきり分かりませんが、傷を作らないことはもしかしたらかなり重要な鍵なのかも。
②ステロイドの塗り方
絶対にすりこまない。
こすること=傷をつくることになる。
そっと押し当てるように塗る。(保湿剤も同様)
掻く前に塗る
掻いたら痒みが収まるまで我慢→痒みが落ち着いたら塗る
痒みはある程度我慢すると治まってくるはず。
その瞬間を逃さず、塗る。
掻く前に塗るのだから、回数は気にしなくて良い。
③気持ちを楽にとにかく、真面目すぎる!
なんでも7割でいいのよ。
常に深呼吸をして、肩も下げること。
考え方はDクリニックの先生とほぼ一緒だと私は感じました。
血行と湿疹の関係についても・・・
「そうよ~、血行が良くなっちゃえば湿疹なんかなくなるのよ。
だから、アトピーの人は走った方がいいっていう考えも正しいのよ。
まぁ汗や紫外線で痒くなるひともいるから、全部がってわけじゃないけど」
ただ、「掻いたら塗らない」というのは初耳。
なかなか思い切った手法で、一瞬「え?」って声に出てしまいました
だって、普通かゆいから塗るんだよね。。。
一応診察内容に納得したので、それ以後は先生の指示に従っています。
夏場に服や下着で圧迫される部分に蕁麻疹ができて、ちょっと悪化しましたが、ザイザルとアレジオンの内服で治りました。
ちょっとプライベートが忙しく、気にかかることが多かったせいもあり、精神的にも夏場の暑さにもやられて蕁麻疹が出たのかも。
で、ここのところの皮膚状態ですが、顔はツルツルです。
体はお腹背中周りがカサカサ痒くなることもありますが、特段問題ありません。
お薬の塗り方は、もう適当すぎるくらい適当
顔:小児用プロトピックorロコイド
ちょっとカサカサして痒くなりそうなとき:小児用プロトピック
お湯やドライヤーの熱風を当てたくなるとき:ロコイド
お湯やドライヤーの熱風が気持ちよいときは、悪化のサインなので、湿疹の具合に関わらずさっさとロコイドを塗ります。
それ以外は、小児用プロトピックと保湿剤(ビーソフテンローション、ヒルドイドローション)です。
そういえば、最近塗らなくても問題ない日が多くなりました。
以前はわずかな量とはいえ、どこかしら塗っている状態でしたが、全く塗らなくてもあまり不安にも感じないくらい。
事細かに薬の使用状況を記録していないのですが、意識しなくなったら塗らなくなったという印象です。
体:アンテベート+ワセリン
ヒルドイドソフトを塗って、掻きそうなところにアンテベート+ワセリン混合を塗っています。
Dクリニックでは薬の強弱をつけることを教わりましたが、Eクリニックでは1種類。
とりあえず指示に従っていますが、特に問題ありません。
夏場の悪化時はガンガンお薬を使いましたが、今はちょこちょこ塗るくらいで、こちらもお薬の減り具合が小さいです。
というわけで、今はアトピーを気にして鏡をチェックすることもなく毎日を楽しめています
欲を言えば、完全にお薬をやめられることが理想ではありますが、それも無理しなくていいかなと今は素直に思えます。
気にしなくなったから良くなったのか、良くなったから気にしなくなったのか・・・
悩んで色々試したことは今でも役に立つこともあるので、あのアトピー全盛暗黒時代も無駄ではなかったんだろうなぁ。
とはいえ、もうあそこに戻りたくはないので、体調管理には十分気を付けたいと思います。