芥川賞受賞のニュースから知り

読みたいと思っていた本


図書館へ行っても

いつも借り待ちの予約がすごい数で

諦めて買いました


1日、いや、半日で一気に読める筆力

私としては面白い小説でした


まず、発達障害なのか適応障害なのか

小説内では明記されていないが

なんらかの何かがありそうな

主人公の描写が上手い


私もレジ打ちとか接客のアルバイトが苦手で

できなかったなぁ、という

記憶が蘇る


親子関係も何かありそうですね


で、メインテーマが


推しカツ


なのです


私はゆるく推すタイプなので

主人公みたいに

グッズ全部買って

CD何十枚も買って

推しの誕生日にはホールケーキ用意して

そのためにアルバイトして

 

みたいな、

Twitterでよく見かける人の気持ちは

正直理解できなかったけど


あぁ、こんな気持ちなのかな

と、想像することはできた


それを描写できる作者はすごい


自分が若い時は

追っかけとかあんまり興味なくて

自分が生きてる

学校とか身近な世界の人間関係で

楽しみもドキドキも恋愛感情も

全て完結していたから

それはそれで幸せだったのかもしれないと思う


今の社会の空気や

いろんな理由があるのかもしれないが


若くして

推しカツビジネスに

組み込まれる若者は

大変だ


ストッパーや歯止めが無いタイプの人間には

無限に広がる

金銭搾取のビジネスの世界が広がっているから

怖いですよ 今は

○枚かったら推しに会える

○枚かったらツーショット

みたいな

恋愛感情を利用して

お金を搾りとる構造なんだ、と

客観視して気付けない人は

近づくと危険


地下アイドルになると

気軽に会えるみたいだし

キャバクラとかホストとの

境界線がわからなくなっちゃう・・・


今は配信アイドルとか

Vチューバーとか

いろいろあるみたいだけど


そうゆう非日常に没入せねば生きていられない

何か が

日常にあったり

するし


気持ちはわかるんだけど


適度に


ってゆうのが大事だよね


と考えさせられる本でありました


推しが生きる活力になるのは

ほんとにわかるんだよ私も


ただ、リアルな生活も大切にしないとね

と、念を押された気分になりました