ココちゃんは、生後3ヶ月の頃に

お散歩デビューをしました。

その時は、お隣のダックスさんに

とてもフレンドリー（過ぎるほど）に、

ご挨拶ができました。

お散歩で会った犬にも

普通にご挨拶ができる子で、

遊びも誘っていました。

そしてココちゃんは、その後、

ドッグカフェデビューをしました。

どんどん社会化の勉強をしていくはずでした。

その時、運が悪いことに、

来店していた他の犬達に

激しく吠えられ、

追いかけられてしまいました。

・・・それ以来、犬がとっても怖くて

苦手になってしまったのです。

ご挨拶をしに、近くに行きたい気持ちも

ココにはまだあるようです。

でも、怖くて怖くて、近寄れないのです。

私はそれでも、

なんとかしてココに犬のお友達を

作ってあげたいと思いました。

だって、ココちゃんは「犬」なのです。

「人」ではないのです。

犬のお友達がいた方が、

ココは楽しく生きていけるはず、と、思うのです・・・。

私たちの住む、過疎化の激しいお年寄りばかりの田舎では、

普段のお散歩で犬に遭遇する確率はかなり低いのです。

もし、遭遇したとしても、大抵の飼い主さんは、

自分が連れている犬のリードを短く持って、ワンワン吠えて暴れる犬を、

小さなココに近付かないように制御しています。

飼い主さんは、とっても小さいココを見て、

自分の犬がココを噛まないように気をつけている感じです。

ということは、充分なしつけをしていない危ない子・・・。

近所にいるのは、そういう子が多い・・・ということですよね・・・。

当然近所にも、ダックスさん、それにポメさんなど、

やさしくて大人しい子はいます。

さらに、近所の野良犬さんは、

群れの中でルールを学んでいるのか、

上手にご挨拶ができる子が多いです。

でも、ひどい犬嫌いになってしまったココちゃん。

犬嫌い克服のためには、たまにしか逢わないその子達だけでは、

経験値的に完全に足りてないと思うのです・・・。

というわけで、私と旦那様は、

何度も他の犬がたくさん集まるドッグカフェに行きました。

ココにお友達ができますように！！！

カフェでのココちゃん・・・

いつも、他の犬を怖がって

よだれと涙を

ダラダラ流してしまいます。

カフェには、とっても大きな犬（大きくて怖い）、

フレンドリーすぎる犬（寄られると怖い）、

吠える犬（犬嫌いになった原因）・・・。

ココはなかなか犬嫌いを克服できませんでした。

ごくたまに、ココと同じくらいの小ささで、

大人しい子がご来店されることもあるのですが、

そういう子にはかすかにご挨拶できるようでした。

そういう子とお友達になれれば・・・、

何度も何度も接する機会を作れば・・・、

もしかしたら治ってくれるかな・・・？という思いでした。

ココちゃんは、犬嫌いを克服できないままでしたが、

年頃の女の子になったココちゃんの

交配を考えておりました。

でも、これだけの犬嫌いでは、

ココにとって、交配は恐怖でしかないと思われます・・・。

そんなある日、

小さな小さなパピヨンの赤ちゃんに出逢いました。

あまりのかわいさにやられてしまった私と旦那様。

その小さな子をお迎えすることになりました。

それが太郎です。

お迎え当日、我が家に帰る車の中での太郎ちゃん。

太郎は、

ココの犬嫌い克服の為、

ココのお友達になる為、

ココのお婿さん候補として・・・。

さらに、私と旦那様、

そしてみんなに

かわいがられる為。

小さな小さな680gの太郎は、

色々な任務を背負って

我が家に来ました。

「犬だから吠える」

当たり前のことだし、

無駄吠えさえしなければ、

全く悪いことではありません。

でも、上手に訓練ができれば、

吠えないようにコントロールすることが

できるようなのです。

吠えられて、

犬が嫌いになってしまったココちゃん。

そのパートナーとして迎えられた太郎。

太郎はよく吠える子です。

でも、どれだけ吠えを抑えることが

できるようになるか・・・。

私は犬のトレーニングには素人です。

でも、色々調べて、色々考えて、

太郎だけは、できるだけ吠えない子に育てたいと願っています。

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太郎の理由