私のHNは、逢（あう）という名前を使っています。

当然ですが、「逢」は、私の本名ではありません。

逢とは、

私の大切な大切な、実家のミニチュア・ダックスフントの名前なのです。

逢は、妹の娘として実家に来てくれた子なので、

私の姪っ子に当たります。

これは、若かりし頃の逢ちゃんです。

ココが家に来る前まで、

このブログのプロフィール画像にしていた写真です。

コートはスムースで、

とてもすべすべで、キラキラしていて、

とても肌触りがいい子でした。

見た目がいいのはもちろん、性格もとてもいい子で、

家族や親戚、周りの人みんなに好かれていました。

実家と付き合いのある人は、

ほとんどみんな、ダックスフントを飼いはじめるほどでした。

色んな人や犬、出来事等に出逢えて、幸せになれるよう、

手のひらに乗るような、小さな小さな赤ちゃんだった犬に、

妹は、逢という名前をつけました。

私が病気になり、実家で療養していた時期、

ずーっとそばについてくれて、

看病してくれました。

逢ちゃんが、そばにいてくれたおかげで、

旦那様と出逢って、ココと出逢って、今、元気に生活しています。

3年前。

嫁いでから、たった一度だけ

実家に帰りました。

逢は、とてもやせて、

白髪も増えてしまっていました。

あんなにきれいだった

自慢のスムースコートが

かなり抜けてしまっていました。

毛が全くないところがあり、

皮膚が見えてしまっていました。

抱き上げるとびっくりするほど軽く、

骨を直に触ってしまうので、

痛々しい程でした。

歯が悪く、膿が出ていて、

信じられない程の臭いがしていました。

それでも元気で、いつものように、海外で買ってきたというゴージャスな首輪を付け、

尻尾が写真に写らないほどの高速回転をしてくれていました。

手前が逢。

奥に写ってる子は、

叔母の家の

カニンヘンロングの子。

叔母の息子なので、

私とは従兄弟になりますね。

従兄弟は、男の子なのに、

逢と同じくらいの小ささで、

超ーイケメン君です。

実家には、もう一頭、ミニチュアの男の子がいます。

妹の息子なので、甥っ子にあたります。

甥っ子は、年を取りましたが、元気です。

大好きな大好きな逢ちゃんを、

何度も嫁ぎ先のこの家に

連れてこようと悩みました。

家族は、冗談なのか、本気なのか、

連れて行ってもいいよ、と、言ってくれました。

逢ちゃんを連れてくるには、

大変な医療費がかかるので、私にはちょっと厳しいです。

でも、色々と無理すれば、払える金額ではあると思います。

実家と嫁ぎ先とは、ほぼ日本の端っこと端っこなので、

環境がとても変わってしまいます。

体調を崩す可能性がとても大きいです。

逢は、みんなのことが、大好きです。

みんなも、逢のことが、大好きなのです。

逢を嫁ぎ先に連れてきたら、

逢が古くから知ってる人が、私一人だけしか、いなくなってしまいます。

少し考えたら、嫁ぎ先に連れてきたら、逢は寂しい気持ちになると

すぐに分かってしまったので、諦めがつきました。

みんなと一緒にいた方が、

逢はきっと、絶対に、幸せなはずです。

しばらく前までは、そんな逢とダックスの甥っ子のことが心配で、

「逢と甥っ子、元気？」
と、電話する度に聞いて、気になっていました。

いつも、

「逢は足がちょっと痛いみたいだけど、元気元気！

　甥っ子も、元気すぎて困るくらい！」

こう答えてくれていたので、安心して、電話を切っていました。

最近、逢の体調が、いよいよ、悪くなってきた、と聞いてしまいました。

心配で怖くて、なるべく電話をしないようにしていました。

でも、電話をしてしまったとしても、実家の人に対して、

「逢」という言葉を、言えませんでした。

今日の昼、職場の事務所で携帯を見てみたら、

とっても久々に、妹からメールが届いていました。

たまには帰ってきたらー？的なメールかと思ったら、

訳の分からないことが書いてありました。

逢ちゃんが亡くなったという、お知らせ。・・・・・・？？？

画像も付けてくれていました。

一体、妹は何を言おうとしているのか、

どんな冗談を言おうとしているのか、

全く、意味が理解できませんでした。

お昼ごはんのカップめんを食べながら、

何度も、送ってくれたメールを読んで、写真を見ました。

でも、やっぱり、何のことか理解できませんでした。

食べ終わって、もう一度読んだら、

涙が、一気に、ぶわーって出て来たので、

急いで、自分の車に行き、もう一度、メールを読みました。

妹は、しばらく前、仕事を辞めたと言っていたことを思い出しました。

家事をする為だ、と言っていました。

それもあるのでしょうが、

逢ちゃんの看病をする為、というのが、

一番の理由なのじゃないかと、勝手に考えてしまいます。

妹はきっと、自分の身を削って一生懸命看病したことでしょう。

短いメールから、そんな雰囲気が感じられます。

気が動転していてつらいだろうに、それなのに、

全く実家に寄り付かない私にまで、知らせてくれました。

感謝してもしきれません。

逢ちゃんは、私が病気の時期、ずっと私を看病してくれました。

調子のいい時も悪い時も、起きてる時も寝ている時も、

ずーっと一緒にいてくれていました。

そんな大切な大切な逢が苦しんでいる時、私は、逢から遠く離れて、

旦那様とココと一緒に、楽しく幸せに暮らしていました。

まだまだ、逢は長生きするから、これから先いつでも逢えると思っていました。

というか、そんなことは全く考えられない状況でしたが、そう、思い込もうとしていました。

逢に恩返しができなかったことは、かなり後ろめたい気持ちがします。

でも、後悔はしないことにします。

くよくよしていたら、きっと、逢ちゃんが悲しみます。

そんな私の気持ちを、簡単に妹に返信しておきました。

「逢が教えてくれたように、

　私は、もう泣かずに、これからも笑って暮らします。

　だから、逢にありがとうって言っておいて」って。

私は、接客業をしているので、午後からの仕事はつらかったです。

風邪を引いた（実際風邪っぴきです）と言ってマスクをし、赤い鼻を隠しておきました。

赤い目はしょうがないかーと開き直りました。

そして、お客様がちょっとだけいなくなった瞬間、涙がだーっと出ました。

泣きながら家に帰ると、旦那様とココが迎えてくれました。

逢ちゃん、ありがとう、私に幸せを与えてくれて・・・・・・。

離れ離れに暮らしている間も、

逢は、みーんなに大切にされて、きっと、幸せだったよね！！！

逢ちゃんが亡くなりました