オトメイトさんが出した乙女ゲーム。DS版のほうです。中古で買いました。


本格的な乙女ゲームは初めてなのですが、

前々から気にはなっていた作品だったのでなかなか楽しめました。


……楽しめ……ました……?

ストーリーがやたらめったら重い部分があったので、

本編のほうは、恋愛ゲームとして楽しめたかは微妙なところ。

しかし、サブストーリーのほうは甘い雰囲気を味わえました(特にクリスマス篇の真弘と祐一)。



主人公(デフォルトネーム 春日珠紀)は高校二年生。

両親の海外出張に伴い、祖母が住む田舎(季封村)に一時的に住むことに。

季封村についた主人公は奇妙な生き物に襲われます。

そこへ一人の少年が助けにに入ってくれました。

少年、鬼崎拓磨いわく、その奇妙な生き物は「カミサマ」とのこと。


そののち、主人公は祖母から自身の運命について聞かされます。

主人公は「玉依姫」であると。

「玉依姫」とは、強大な力を持つ刀「鬼斬丸」の封印を司る存在。

主人公の祖母は、先代の玉依姫だったのでした。

玉依姫には、その護衛を務める「守護者」が五人います。

拓磨もその一人。


玉依姫である主人公と、守護者の五人。

彼らは重い運命を背負っていて、また、過酷な宿命に立ち向かっていくことに……。



登場人物の話。


まず主人公。

高校二年生の女の子。

いつも積極的で明るい性格をしていますが、怖がりな一面も持っています。

「守護者は玉依姫と封印のためなら命をも捨てるのが普通」と受け入れてしまっている守護者たちや祖母に対して、

「そんなのは間違っている」と真っ向から主張します。


次に、守護者。

守護者は「守護五家」と呼ばれる家の出身者で、五人……。

のはずなのですが、ちょっとわけあって六人います。


鬼崎 拓磨(おにざき たくま)。

主人公のクラスメートになります。CV杉田 智和さん。

基本的に常識人でまともな人です。

本作におけるメインヒーロー的な立ち位置にいて、

アニメでは彼のルートをメインに置いているようです。


鴉取 真弘(あとり まひろ)。

主人公より一つ上、高校三年生。CV岡野 浩介さん。

背が低いです(157センチ、主人公よりやや低い)。

ガキ大将じみた態度が良く目立ち、他キャラのルートでもおおよそ一貫してそのままですが、

真弘本人のルートでは彼の本性が見えます。


狐邑 祐一(こむら ゆういち)。

高校三年生。CV浪川 大輔さん。

一見物静かな美青年……と思いきや、ただボーっとしているだけだったりと掴めない人。

天然な面も多く、無自覚にグサッとくることを言ったりします。

ただ、その冷静さというか、ある意味揺るがない様子に癒されることも多かったです。


犬戒 慎司(いぬかい しんじ)。

主人公の後輩で、高校一年生。CV下和田 裕貴さん。

ちょっと控えめで優しい男の子。

わけあって、季封村からしばらく離れていました。

実はとんでもないことをやっているのですが……。


大蛇 卓(おおみ すぐる)。

25歳、書道家。CV平川 大輔さん。

守護五家のまとめ役であり、頼れるお兄さん的ポジションです。

物静かで博識、ブレインの立ち位置でもあります。

ただ、上記の四人のルートでは活躍が全くと言っていいほど見られません。


狗谷 遼(くたに りょう)。

主人公より一つ上ですが、サボり魔であるため出席日数が足りず、高校二年生。CV野宮 一範さん。

……実を言うとこの人、遼ルート以外の本編では全く登場しません。

自分は彼のルートはまだやっていないので、彼が何者なのかなどの知識はほぼ皆無です。



主だったキャラクターはこんなところですかね。

他にも主人公の祖母や、居候の女の子、敵方などいっぱい出てくるのですが、

そっちはルートによっては影同然にもなるので、割愛。

ルートの話をするときに紹介します。



大まかな流れについて。

物語の中で、主人公は行動を共にしていく守護者が段々と決まってきます。


最初は四人(慎司と遼を除く四人。この二人は登場がもう少し後になります)。


次に、敵との大きな戦闘を一回挟んでから二人(そこまでの選択肢などによって変わります)。

組み合わせは、拓磨と真弘、祐一と慎司、卓さんと遼。

(ちなみにこの時点でもまだ遼は登場しません。

卓さんルートの中で特定の選択肢を選ぶと遼のルートに入るようです)


そして、最終的には特定の一人と一緒に行動します。


このゲームは元々PS2のもので、PS2版では攻略できるキャラの順番が決まっていたそうです。

DS版ではそういうことは別になく、好きな順番で攻略できました。


本編では、真弘、祐一、慎司を攻略しました。

今後は、まるでキャラが分からない遼を優先的にやっていくつもりです。

卓さんも攻略はしたいなと思っていますが、拓磨は面倒だったらやらないかもしれません。


サブイベント。

秋祭り編は卓さんと遼以外の四人、

バレンタインは拓磨と卓さんと遼以外の三人、

クリスマス編は全員やってみました。



各ルートの話は長くなるので、この記事では書きません。

プレイしてみて、全体の感想を書きます。


まずは不満点から。


ストーリーがやたらと長いです。

読み応えがあり、ノベルゲームだと思えば苦にはならないのですが、

長さの割に甘々な話が少ない気がしました。途中から始終シリアス。

ストーリー全体がかなり重たく、気軽にプレイするにはちょっときつい作品でもあると思います。

自分が単に乙女ゲームに慣れていないせいかもしれませんが。

その分、コメディ要素が強かったクリスマス編などは純粋に楽しむことができました。


ストーリーが重たいと言えば、

ストーリー分岐とは関係なく守護者が死にかけることが多かった気がします(特に真弘ルート)。

いつ、どこで死んでもおかしくない流れだったので、初プレイの時はずっとビクビクしていました。


あと、主人公の扱いが酷いです。

キャラから馬鹿にされることが多いというのもそうなんですが、

主人公自身が『自分のせいでみんなが傷ついている』と思うシーンが多く、

何よりそれを否定しきれない状況が続くのがつらかったです。

特に真弘ルートではそれが顕著でした。

(逆に、祐一や慎司のルートでは、その傾向は薄れていました)


以上が不満に思ったところです。

「悲劇の中で生まれる愛」というのも感動的で嫌いではないのですが、

その分安定感は皆無で、始終ハラハラしっぱなしで落ち着けませんでした。


次に良かった点を。


ストーリーは確かに長くて重いのですが、

そのぶん凝っていて、ハッピーエンドを迎えたときは

「ああ、本当に幸せになったんだな」としみじみしました。


守護者たちはそれぞれ宿命や辛い過去を持っているのですが、

ただそれに立ち向かうのではなく、その元凶をも何とかしようと奮闘します。

(その為にとんでもないことをやるキャラもいます)

話の凝り具合に比例してキャラクターの厚みもかなりのもので、

ゲームの世界観にどっぷりとはまれました。


確かに乙女ゲーム的な甘い展開を求めるなら、

このゲームは長いし重たかったです。

でもそれ以上に一つの物語としては素晴らしい出来で、

プレイしてよかったなと思いました。


また、本編で足りない平和さや甘さは、

サブストーリーのほうで十分楽しめました。

メインストーリーとサブストーリーのバランスは上手くとれていたと思います。


それと、ミニゲームが地味に面白かったです。



甘いストーリーをメインに考えている方にはおすすめできない作品ですが、

普段から長編小説を読んだり、悲劇も大丈夫、

ジャンル問わず凝った話が見たい方にはおすすめしたいと思います。


……あ、それと。

誰か(DSか3DSで)平和な恋愛ゲームを教えてください。

今後の参考にしたいです……。