児童書?と思うくらい読みやすかったです。読みやすいのに物語が深いのは、書き手の上手さですね。
自分の運転する車で事故に遭い、助手席に乗っていた親友を脳死状態にしてしまった17歳のShelby。可愛く、希望に溢れていた未来が贖罪のための時間に変わります。長く伸ばしていた髪を剃り、自傷、引きこもり、麻薬と転がり落ちていきます。そんな彼女を愛し、彼女と未来を築こうとするBen。彼に自分はふさわしくないと思い続けるShelby。
事故後、言葉を発せなくなっていた彼女に届く差出人不明のポストカード。そこには、
Say something
と書かれてありました。その後何年も節目節目に届くポストカード、
Be something
Feel something
〜faith, sorrow, shame, hope
Want something
Save something
Believe something
そこにはいつも、彼女の失くしたものを取り戻せと言わんばかりのメッセージが書いてあります。差出人は誰なのか、分からないままにShelbyの人生は思わぬ方向に動き出します。
Be happy, you deserve it
そう言ってくれるのは、誰なのか。Shelbyを大切に思い、側にいてくれる人達の温かさがジ〜ンと染みる物語です。
文句のつけようなし、面白かったです。今年の1冊を、と言われたらこれになるかもしれませんあ、まだ4月でしたねもうちょっと読みますよ。次は、ブルーじゃない表紙を選びたいと思います(無意識にブルーの表紙を選んでしまうみたいです)