怖かったなぁ。

 

人生初の子宮体がん検査。

 

痛みを伴う検査だと聞いていたから。

子宮の入り口が狭いと器具が通せなくて中止になる可能性もあるとも。

あまりにも痛くて、検査を途中で中断してしまう人もいるらしいと。

 

 

物腰の柔らかい、人当たりの良さそうな女性ドクターと面談をする。

 

初めて来たクリニックかと思っていたら、私のカルテが存在していた。

10年前に来た事があるらしい。

 

体がん検査の痛みについての説明をされ、「様子を見ながらやりましょう」と診察台へ通される。

 

 

ドクターがこの10年間で大きく成長した私の筋腫の話をしながら、器具を入れてぐりぐりとしてくる。その間およそ10秒。

会話に集中していたからかもしれないが、少しだけ痛みは感じたけれど、我慢できない程ではなかった。

 

 

何だ、こんなものか。ビックリするほど呆気なかった。

 

(頸がんの検査と同じくらいの痛みだったなぁ)

と想像よりも軽い痛みにホッとしていると、

 

「ちょっと入りにくそうだけど、今から体がんの検査しますね」と予想外の事を言われる。

 

げっ。

 

さっきのはホントに頸がん検査だったのか。

 

 

少し体が強張る。

ゴクリと唾を飲む。

 

クスコと言うらしい器具で入り口を広げ、緊張はピークへ。

 

 

丸くて細くて柔らかい針金のようなようなものが入ってくるのを感じる。

鋭い、でも我慢できない程ではない痛みが走る。

これからぐりぐりやるのかな、とさらに身構える。

 

「痛みは大丈夫ですか?」

 

「い、今のところはまだ大丈夫です」

 

「もう終わりました。抜きましたよ」

 

え、もう?

 

は、はえぇ。 

 

その間10秒も無かったと思われる。

 

クスコも抜かれ、診察台が自動で下がる。

 

 

台から降りた時に、腹部に鈍痛とまだ針金が入っているような違和感、そして診察前にトイレに行かなかった自分にビンタしてやりたいほどの尿意に包まれる。

 

 

ナプキンの着用をし、着替えを済まして退出する。

 

すぐにお手洗いにかけこむと、うっすらと出血していた。

 

 

腹部の鈍痛は、生理痛とよく似ている。

 

30分もすると痛みはなくなった。

 

 

先生が上手だったのか、あっという間にそれ程の痛みを感じる事なく検査を終わらす事が出来た。

 

 

 

行きとは違いルンルン気分で駅へ向かう。

 

やる事をやれて良かった。

 

 

 

やっぱり都内はいいなぁ。何でもあるし、人が多い分お店も病院も手際の良さがものすごくいい。

 

 

女性専用の検査クリニック、イーク。

 

早めに着いたのに丁寧に対応してくれ、予定よりもかなり早く終わった。

 

 

今度から婦人科検診はここにしよ。