湿疹は本当になかなか改善しない病気です。良くなったかと思い、油断して手袋などで手指を保護することを怠ると、すぐにぞくぞくとした痒みが出てきて、手指のあちこちに水疱が出てきてしまいます。その痒みの後には亀裂ができ、痛みや腫れが襲ってくる、という繰り返しが起こります。痛くなると痒みがまぎらわせるので、痛くなるまで掻き続けます。
このような手湿疹とは、根気よく付き合って手指をできるだけ保護していくほかに改善の方法はないと思います。「毎回家事の前には手袋を着けて」ということも、本当に面倒で煩わしいのですが、これも頑張るしかありません。
いつも使う手指なので、何もしないわけにはいきません。しかし、極力家事、入浴は時間をかけずに行うようにしたり、指圧のかかる仕事は避けたりすることで、かなり手湿疹は改善されると思います。
また、ご家族の方の理解と協力も必要です。私の場合、手湿疹がひどいときには新しい牛乳パックやペットボトルを開けることさえ困難だったので、そのような細かいことも主人にお願いしました。重いものの買い物も主人がしてくれています。子供をお風呂に毎日入れてくれるのも主人です。
掃除なども徹底して行うと、いくら手袋で保護していても指圧がかかり、手湿疹の手指に影響があります。多少の家事の手抜きも必要ですし、そのことをご家族の方に理解してもらったり、協力してもらったりしてください。ひとりで抱え込まずに、めげずに前向きに手湿疹を克服しましょう。