毎日同じ電車に乗ると、だいたい乗っているメンバーは同じである。

どこの駅で降りるとか乗ってくるとか。

カバンなどの持ち物などもだいたい同じなので勝手にネーミングしてしまっている。

ある駅で乗ってくるベビーカーを押すママ。

笑った顔を見たことがなくいつもこわばった表情である。

歳は40前くらいだろうか。メイクなどからあまり若さは感じない。後ろに髪を束ねておばちゃんの手前の雰囲気である。

3つ目の駅で降りるので保育所に預けていくのだろう。

ベビーカーにはいつも荷物が多い。

赤ちゃんは男の子で一歳くらい。

一重でなかなか気が強そうな顔をしている。

おむつのCMには出れなさそうである。笑

彼はだいたい乗って来た時は大人しくしているのだが次の駅ぐらいからグズつき出す。

かなり声がでかいのでよく聞こえる。

だが母親はあまり関心しない、携帯を見ている。

ベビーカーでご乱心の彼は降りる迄騒いでいるのだ。

そんなある日、彼のベビーカーが私の目の前に止まった。

大人しく靴のマジックテープをビリビリして遊んでいる。

時折ベビーカーのフードを下ろしたりあげたりしながら。

そのうち靴を脱ぐだろうと予想していたら、案の定脱いでしまった。

落とさなければ良いなとおもいながら、観察していると、片手に靴を持ち高々と掲げ、あーっと叫んで上機嫌な様子。

口に入れなければ良いなと思ったがやはり口に入れてしまった。あ〜。

舐め舐めしている。靴底も丁寧に。

あ〜む〜。

汚い‥が私が注意するのもと母親を見るが携帯から目を逸らすことはない。

あ〜む〜。

靴はキレイに舐められている。

あ‥、、、。

な〜む〜。(南〜無)

そのあと磨き上げられた靴は母親に取り上げられベビーカーの底へ。

彼はその行末を目で追い、電車を降りた。


お腹痛くならなきゃいいけど。