漢方薬が引き起こす副作用として
医療用漢方エキス製剤の
約7割に配合されている
生薬甘草(カンゾウ)による
「偽アルドステロン症」があります
アルドステロンは副腎から分泌され
体内に塩分と水をためこみ
カリウムの排泄をうながして
血圧を上昇させるホルモンです
このホルモンが過剰に分泌された結果
高血圧、むくみ、カリウム喪失などを
起こす病気が「アルドステロン症」
では
「偽アルドステロン症」とは
血中のアルドステロンが増えていないのに
アルドステロン症の症状を示す病態
発症には大きな個体差があり
予測が困難
ほとんどの偽アルドステロン症は軽症で済み
甘草(カンゾウ)の摂取を中止すれば緩解しますが
高齢者の場合や発見が遅れた場合
不整脈などをきたして
重篤な状態に至ることがあります
これまで
「偽アルドステロン症」の原因物質は
生薬甘草(カンゾウ)に含まれている
グリチルリチン酸(GL)の代謝物である
グリチルレチン酸(GA)と
3-モノグルクロニルグリチルレチン酸(3MGA)であると考えられてきました
しかし
2019年2月7日
名古屋市立大学
第一薬科大学
千葉大学
亀田総合病院
の共同研究により
漢方薬を使用したときに
高い頻度で発症する副作用
「偽アルドステロン症」の原因物質が
生薬甘草(カンゾウ)に含まれる
グリチルリチン酸の代謝産物
『18β-グリチルレチニル-3-O-硫酸』
である可能性が高いことが
明らかになったと発表されました
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