夫に何度も(恐怖とともに)言われ続けて、感覚が夫の求める通りに染まってしまったものがたくさんあります。
そう気づけているなら、まだいいのですが、きっと気づけていないものもあると思います。
恐怖をともなって教え込まれたので洗脳って言うのかもしれないし、その夫に教え込まれたバイアスを通してしかものを見れなくなっているとも言えます。
まずは人に対して。
夫は周りの人をすぐ敵視するようになります。
少しでも自分を傷つけることを言われたら、その人のことをとことん侮辱する言葉を私に言い、暴れることで自己を保とうとします。
児相でプライドが高い、と言われました。
SSWには、世の中の人を敵か見方かに二分する性格、と言われました。
その夫の傷つけた相手への侮辱の言葉を、そういう意味ではなかったんじゃない?とか、少しでも夫の感情とずれる言葉をはさむと私がその相手であるかのようにキレてしまうので、私は傾聴ロボットのように、どんな言葉も、どんな理解不能な理論でも、そうだね、その通りだね、と繰り返すようになっていました。
ただ、ロボットに徹していたつもりでも、夫の言葉は知らず知らずに脳に浸透されていたようです。
夫が嫌っていた(敵視していた)性格や話し方のタイプの人が映像で流れると、「こういうやつ最悪、死ね、クズ」と脳内で自動再生され、夫が怒らないように夫の感情に同化する自己防衛する装置が起動し、自分も嫌悪しているかのような感情になっています。でも、夫と出会う前にはそんな風に思っていなかったことに、今は気づいているので、夫の洗脳の影響なのだと、今は直後に感じるのですが。
そのようにして、実際の人間関係で出会ってきた人たち、仕事関係の人たちとも、夫と合わなくなった人に対しては、私とは良好な関係であったにも関わらず、私からも疎遠にするようにしたり、夫から侮辱されこの人と関わるなと言われた人とは関わらないようにするようになっていきました。
夫の心の許せる人としか連絡もつながりも持てなくなっていきました。
もし携帯に夫の敵視している人と連絡とっている形跡が残っていたら、ものすごく不機嫌になり、いつか爆発した時の怒りポイントになるのが分かっていたので、いつも夫の帰宅前や、私が家に帰る前には、携帯の履歴をチェックし、不機嫌になられそうな人の通話履歴、メッセージがあれば消していました。
そして、そもそも連絡が来ないように、夫が怒る相手には、基本的にメッセージが来ても返信をしませんでした。何日も何日も、ただ暖かなメッセージに返信しないのは、とても苦しい気持ちになりましたが、夫が隣にいるときに、やり取りをしていたことが分かる返信が鳴ってのぞかれて、キレられる恐怖の方が、返信をするべき気持ちより勝っていたのです。
そういうこともあって、新しく会った人に連絡先を教えるのが恐怖でした。
きっと教えたらメッセージ来るし、返信したらやりとりするようになる、そのうち夫にそれを見られてキレられる、それで返信できなくなって関係悪くなってしまう上に夫にもいつまでも根にもたれる。
そういうサイクルになってしまうので、人と連絡先を交換しなくなりました。
そうやってどんどん夫と二人だけの世界になっていきました。
相談センターとかも、そうです。
そこはもう、もし相談したら奈落の底だ、取り返しつかないことになる、というくらいに思っていました。
相談する一瞬は作れたと思います。でも、相談したことがバレたら最悪の事態、と死ぬことよりも怯えていました。
関係がつながったことで、相談センターの方から連絡が来るようになるかもしれない、何されるのか分からない、それも恐怖でした。
だから、相談できず十数年過ぎました。
相談機関について検索をすることさえ、その履歴を見られてキレられる恐怖でできませんでした。夫が何時間も不在と裏もとれて分かっている時間でも、怖くてアクセスできませんでした。
ある相談機関で、履歴の消し方というのが載っていて、それを他の普通のサイトでやってみて練習しましたが、どこかに隠れた履歴が残っているのではと怖くて、それだけでは安心できませんでした。
(後に相談するようになり、最初に言ったのは、こちらには絶対電話かけたりしてこないで欲しいこと。その約束をしてからしか話せませんでした。そして、後には、どの相談機関も、DVのことを分かっていて、向こうからはかけてはいけない事情をよく理解してくれて必ず守ってくれることを知りました。)
夫が敵視していて私に影響したのは、私の仕事関係の何人か、SNSで見かけて彼が目についた私の知人(そのうちSNSは夫とのトラブルの元になるので夫の許可している人のみをアップするようになっていきます)、私の両親、夫の家族、です。
フリーランスで仕事をしていましたが、仕事のいくつかもなくしました。それでもその人とこっそり仕事して恐怖に耐えるより良かったのです。
そして夫の洗脳で、その人は最悪な人間で、ゴミにもならないレベルの低い人で、私と一緒にやるなんてありえないと、植え付けられてもいたからです。
ただ単に近況報告や仕事の感想を送ってくれる程度の友だちや知人は、返信しないこと、メッセージを消去することで、ほぼいなくなりました。夫が時々内容を閲覧していても許可されているほんの数人以外は。
私の両親にも何も話さなくなりました。
私の両親は夫にとって尊敬する人でもありながら最大に傷付けてくる人でもあったからです。
夫からの両親への罵倒の言葉と、両親の代わりに私や家具へ向ける暴力を受けては、
「そういう平気で傷付ける人なんだごめんね、私も小さい頃から親に傷付けられてきて、だから大嫌いだよ」と夫に共感の言葉ばかりかけていたので、いつしか、それが私自身の気持ちのようになり、夫や私を傷付けてくる人間のなっていない両親とは一切関わらない、と思うようになっていました。
夫の義両親や親戚にも私から連絡を取ることは禁じられていました。
連絡したいことがあれば夫からするから、ときつく言われていたので、私から何か連絡とればすぐ相手から夫に連絡あったこと伝わるため、一切連絡とれなくなりました。
そうやって夫と心を合わせるしか、無理だったのです。
これは、社会的DVってことになるのだろうと、ずっとずっと最後の方に理解しました。
気づけなかったのは、私の思考まで書き換えられていたからです。
私が両親のこと嫌いで、私があの人たちのこと嫌いで、連絡をとっていないのだと、思い込んでいたから、私が自分で人を拒絶しているのだと思っていたのです。
これは、夫と境界線がなくなって、同化してしまう状態でもあって、これもDVの勉強に行った時に初めて教えられたことです。
DVだったと分かったところで、その洗脳と仕込まれたバイアスは、なかなか抜けません。
自己を夫に塗り替えてしまって、自分がなくなってしまっているからです。
消したら、何もなくなってしまうか、夫に怒られる恐怖がよみがえることになるからです。