今回は、実際に痛みを訴える選手が目の前に現れた時、
子どもの痛みと大人の痛みを同等に考えることはタブーです。
基本的に子どもの身体は大人と比べて未熟であり、同じ「痛い」
スポーツ医学の権威である柏口先生は自身の著書で、
“「子どもの痛みは大人の3~5倍くらいに考えてちょうど良い」
と述べています。
この言葉の意味は、子供だから大したことはないとか、
そうなれば、スポーツ障害やスポーツ外傷の早期発見・
では実際、
ここでは、
①急激に痛みが出たような怪我の場合
②慢性的に痛いような故障の場合
に分け考えていきます。
①は、急な怪我ですからスポーツ外傷になります。
この場合は、まず緊急性があるかどうかを最初に判断する必要があ
初期の対応が重要で生死を分けることもあるからです。
スポーツ障害のうち緊急性があり病院受診もしくは救急車を呼ぶ必
⑴痙攣や意識の消失 → (?)頭部外傷、心臓の病変、熱中症
⑵手足のしびれ、運動麻痺 → (?)脊椎・脊髄損傷
⑶大量の出血がある → (?)血管損傷
⑷腹部に痛みがある → (?)腹部臓器損傷
⑸吐き気がする → (?)頭部外傷
⑹目に損傷がある
⑺四肢が大きく変形している
などがあります。
もちろん他にもあり、様々な団体でガイドラインを出しています。
しかし僕らは医師ではありませんので確実な診断は行えません。
そのため、迷ったら救急車を呼ぶということが大事になります。
この場合、最も重要なのは痛みが発生している原因を究明すること
子どもの痛みは持続期間が短いというのも特徴にあります。
休んでいて一度痛くなくなったから、
痛みが発生している原因を究明する手段としては、
⑴専門医への相談
⑵定期的な病院受診
⑶理学療法士、トレーナーによる動作・姿勢の評価
などが考えられます。
●まとめ
今回、子どもの痛みをどう考えるか、
子どもの痛みを安易に考えてはいけない。