空に花束

空に花束

イロンナコト

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リーディング、というものに行ってきた。


自分を支えるものが欲しかった。
拠り所が欲しかった。




こじんまりとした部屋に通され
鐘のようなものが鳴らされた。


高く細く長く鳴り響く澄んだ音を聞いただけで
何故か涙が浮かんだ。


『波動の弱い人は、こんなに長く音が響かないんですよ…身体からとても強いエネルギーが出てますね』


こんなに心が弱っていて
借金と人間関係に疲れはてて
死ぬ事が頭から離れずにいるのに…
私の身体は、生きようとするエネルギーが満ちているらしい(笑)



少し笑ってしまった



リーディングが始まり
聞こうと思っていたこととはかけ離れた言葉が口から出てきた


『どうして、お父さんは私を置いて死んじゃったの?』
『どうして早く迎えにきてくれないの?』


お父さんは、困っていたようだった。
自分の命が短い事を、魂のレベルで知っていたお父さんは
自分の分まで健康で、長生きのできる身体を私に残すことを一番に育ててくれたらしい。

『俺が死んだのがいけなかったのか?』
『そうだよ』
『男の子みたいに育てちゃったからな…それが、女としての幸せを遠ざけてしまったのかな…』


おじいちゃんも、来てくれた。

二人はとっても男の子が欲しかった。
だから、私を男の子のように育ててしまった事を、今となっては後悔していると言った。

そう、幼い頃の私は、常にベリーショートで、スカートははいたことがなかったっけ。


『こうして見ると、女の子なんだなぁ…』
って(笑)

涙が、止まらなかった。
鼻水も止まらなかった。
ハンカチ、忘れてるし……(笑)


『早く、私を迎えにきて。早くお父さんの処に連れていって』
と言ったら
私の名前を繰り返し、繰り返し、何も言わずに父は泣いていた。

おじいちゃんは、死んだ自分が言うのも何だけど
『生きててなんぼだぞ』
って(笑)

二人は、いつも一緒にいるそうだ。
生前から仲が良かった親子だったもの。


言葉が少ない父は、考える人のポーズで
困った様子で
祖父は、何かを言うときに必ず手を挙げて発言するそうで
その祖父の手を挙げて発言する姿は、
私の日頃の癖と一緒で
嬉しくて嬉しくて
心が暖かくなった。





生きよう



頑丈な身体を与えてくれた父と祖父に笑顔で会える日まで
幼い頃に甘えたように、また甘えられる日まで
生きよう、と思った。


『後は、私が娘さんが良い方向に行くように協力しますから』
と伝えたら、二人は腰を90度に曲げて
『よろしくお願いします』
と……。

『礼儀を重んじる方々ですね』
そう、祖父は柔道、父は空手をしていたから。
礼儀には、厳しかった(笑)



私がピンチの時、二人は必ず側にいてくれるんだって。


私は、愛されているんだ。

父が死んでから
祖父が死んでから
私は、愛されている実感を持てずに育ち
飢えた大人になってしまったけど

今も、愛されている。
目に見えなくても、愛されているんだって感じられた。


こんなに頑丈な身体なんだもの
多少無理したって壊れないみたいだもの。
働けば、借金はなくなるんだわ(笑)


私の中から、『死』への願望が消えた。




私は、愛されているから。



私の名前を繰り返し、男泣きをする父の愛を受け取ったから。

何かを言うときに手を挙げる、どことなくひょうきんな祖父の血を受け継いでいるから。


お父さん、おじいちゃん、
私、生き抜くよ。