本当だ | soraharuruの まにまに 雑記帳

soraharuruの まにまに 雑記帳

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日々のまにまに。空のまにまに。雨のまにまに。
だれかを想うまにまに …


いろんな隨に ふとした間に間に …
きらきらひかる摩仁たちを 思いつくまま綴っています


















どうして
そんなに透明なの … ?




あの頃

よくそう言われた











誰も彼もそれに惹かれて
近づいて来ては



どうして
そんなに透明なの … ?

そう言って



勝手に寂しがって
不安がって

勝手に泣いて …
傷ついていった





きみも













どんなに見つめられても
詰られても
自分ではわからない




勝手に泣いて
傷ついて …

僕は誰かのその傷に
傷ついてゆくしかなかった




あの頃の僕は
それすら通り抜けて …

通り抜けてゆくすべてを
ただ 眺めていた


何ひとつ
世界に触れることもできずに













何も求めなかった
欲しがることもなかった


知らなかったし
諦めていたんだ

自分には
赦されないと思っていた


初めから …
何も持たなかったから







もし
僕が透明だとするなら

きっと …
此処にいないからだろう





変わらない


昔も …
今も















だけど …


今なら
少しわかるよ




なぜ
きみが泣いたのか

… とかね










あの頃の僕は
自分ですら
触れることが出来なかった




自分にすら触れられない
僕の指は

何ひとつ …

受け取ることも
抱きしめることも出来ずに







きみは
僕に触れたかったのだろう …


僕のかたちを
色を …

ただ確かめて
抱きしめたかったのだろう






そうして …
触れて欲しかったんだろう



きみのかたちを
色を

抱きしめて
欲しかったのだろう 



… 僕に






愛という名で


















抱きしめられたかった



きみを
抱きしめたかった







… 



  本当だ


















この季節になると
きみを思い出す

痛みと一緒に




きみは
もう忘れているといい




















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  ゚・*:.。..。.:*・゚゚  忘れてないよ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・