あなたを喪ったのは
7月のことでした
澄み切った朝焼けが
美しくて
美しくて …
いっそ
黎明 という言葉も
泣く という行為も
感じることも
慰めるものも なにひとつ …
けれど
喪う なんて
まるで有ったかのように
ずっとあなたのものでした
ただ
あなたのためにだけ …
ただ
あなたを抱きしめるためだけに
存在していたものでした
そして一度として
あなたを手にしたことなど
その温もりに抱かれたことすら
なかったというのに
人は
持たないものを
喪うことができるのだと
知りました
喪ってなお
所有され続けることを
知らずにいた夏でした
愛している と …
未だ誰にも告げられないまま
あれは …
7月の
遠い
7月のことでした
* 『 7月17日 』に …
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゚・*:.。..。.:*・゚゚ 忘れてないよ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・