あたたかい飲み物が
好き
夏でも
ふだんは
家でも外でも（ マグボトル連れて ）
お白湯が多いのだけれど
やさしい色と香りでほっとしたい
そんな時には
お気に入りのカップに
たっぷりの
泡立つ豆乳珈琲をそそぐ
（ ソイラテというらしい ）
お砂糖は入れない
甘い飲み物は苦手
豆乳珈琲は
その時の気分で
豆乳紅茶だったり
たまには
ココアだったりして
シナモンや
しょうがと一緒に
こころとからだに
しみこんでゆく
大きなカップを
両手でくるんで
ゆらゆら …
透けてゆらめく
やわらかな湯気を見つめる
そんな時間が
好き
ぱちん
ぱちん …
息をとめて
よく耳をすませないと
聴きのがしてしまいそうな
泡のはじける音も
好き
あまりきちんと泡立てない
ふぞろいの泡のはじける
本当の音は
ぱちん じゃなくて
しゅわ と
ぴち を合わせたような
なんだかくすぐったいような
そんな音なのだけれど
（ じっと耳を傾けていると、しらない間に
ほほえんでいることに気づいたりする ）
たくさんの泡が
はじける「音」じゃなくて
ひとつの泡が
はじける瞬間の「様子」を
音であらわすとしたら
やっぱり
『 ぱちん 』 が
いちばんぴったりのような
気がする
ゆらゆら と
ぱちんぱちん と過ごす
穏やかに満ち足りた
一杯ぶんの時間
あたたかいというのは
幸せだ と思う
誰かの手の
ぬくもりのように
ふいに
泣きたくなりそうに
ぱちん
ぱちん …
はじける泡を
見つめながら
これは
こわれたのだろうか
それとも
うまれたのだろうか
… ふと
そんなことを思った
きっと …
両方のような気がする
＊ やさしい雨の夜です
おやすみなさい
ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ 忘れてないよ ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･