※あくまで自己解釈です
「これからのことは 他愛ない 後書きだったとしても それでいい それでいいからさ お話がしたいな」
後書き→本編が終わったあとの作者の言葉
読み飛ばされてしまうような後書きやエンドロール そんな本編じゃない場所だとしてもたとえ誰かに読んでもらえないとしてもお話がしたい 独り言やモノローグでもいい
『後書きの始まり、虚無の目次』
『全く身にならない日々』→君のハイライト僕のモノローグ
『不完全モノクローグ』→今日までのストーリーは全部二人出会うためのモノローグ
「誰の記憶にも残らない 出来の悪い映画が
今さら 今さらだけれど 続きを描いている」
見たところで意味がなくすぐに忘れられてしまうような映画の続きを今さらだけど描いている それはずっと止まっていた→いつ?
『ノンタイトル』→「どのカメラにもこぼれた世界に台本も監督も何もないただの居場所のひとつもないそれがボクの映画か」
「大事なことは何だって 言いづらいし 笑えない胸が痛んだって いや 気のせいなんだ」
大事なことほど言葉にできなくて後悔する
『ひともどき』→気まぐれに鳴り出す君のせいで笑えない日々から退場 笑いたい日々から退場
大事なことは言いづらいという部分はまふさんの夏曲のほぼ全てに当てはまると思う
「そうして黙って生きてきた 口なしのボクの手を 握ってくれたの」
本当はあったのかもしれないけれど言いたいことも伝えたいこともない 言えないそんなボクの手を握った誰か そこからボクの見る景色は変わった 言いたいことを言えるようになったのかも→音楽?
「ねえ 言いたいことは何ですか 伝えたいことも無いのでした 半分透けている ボクはユウレイ」
手を握ってくれた誰かの言葉なのかな 言いたいことはなんですか わからない 伝えたいことはない透けているのが半分だけなのは裏を返せば半分は人間ってこと まふさんは人でありたいのだと思う でも言葉を発しないそこにいるかいないかどちらでも同じそんな人であるボクはユウレイのようだ
『立ち入り禁止』→「分かり合えるほど言葉を話せない今日だってこの舌足らずが邪魔をする壊れていくどんな想いの伝え方も知らない」「幽霊少女は今日も震えて歩く」
「きっと人知れず霞んでしまうよ 貴方が逃がさないように 見つめてください」
ユウレイとも呼べる存在だから気付かぬうちにきっと見えなくなってしまうかもしれない そうならぬように貴方が見つめていてください 見ていて欲しいと思っている 視点を変えるとそばに居たいと思っているのかも 聴き手に忘れられてしまうことを霞んでしまうとおいているのかもしれない
「貴方の隣は 限られた数の椅子しかないから ひとりぶん ふたりぶんくらいかな 離れて腰かけた」
いつもまふさんは好きな人や大切なものをわざと突き放して遠ざけていくように感じている 自分と関わってはいけないと 壊れてしまうからなのかもしれない 縋ってしまうからなのかもしれない
『立ち入り禁止』→心が優しい声で壊れてしまうから故に立ち入り禁止する
「貴方のくれない人生は 読み飛ばしたつまんない雑誌に書いていた 落書きみたいだ」
貴方がくれる人生=見ていてくれる人生
貴方の目線が及ばない部分のまふまふでない人生はその落書きのように誰にも見られることは無かった、という意味か
もしくは落書きは自分の想像の世界の可視化でもあるため、それは夢見た世界だった、本来はそこにありつくはずだったとか まふまふになる道を選ばなければその未来になるはずだったみたいな
『リライトザサーガ』→夢見たあの未来とは何ひとつ似つかないけど
まふまふでない人生は「誰の記憶にも残らない出来の悪い映画」と同義なのかも
ここいちばんこの曲でわからない箇所かも
まだ思考をめぐらせる必要がありそう
「知らないほうがいいのかな 幸せは後味が口に残るから」
幸せを知ってしまうと忘れられなくなる 縋りたくなってしまうから どうせなら知らない方が良い まふさんが普段の曲で言いたいこと
「どうして 偶然そこに落ちていた ずっと探していた明日 取る手もない ボクはユウレイ」
どうして出会ったのか ずっと探していた光景や心情を感じられる心のどこかで求めていた明日 手を握られるまで手を取ることはできなかった 失うことが怖いから
『それを愛と呼ぶだけ』→手に取る運命は手放す運命が増えていくだけ
「際限のない空白に浮かび上がった 見慣れたあの雲のように 忘れてください」
空白に浮かび上がった雲の色は何色なのか 見慣れた雲の形や存在はすぐに忘れてしまう
それと同じように自分のことも忘れた方が良いよと言いたいのかもしれない 本心はきっとそうではないのだと感じる 『ひともどき』もそうだけどまふさんはあえて本心とは違う歌詞を書くことが多いと感じる
『とおせんぼう』→透明色の雲になるより嫌われ者の名札をください この白線の内側に押寄せる空白だけは怖いな
『リライトザサーガ』→心に空いた白い隙間があの丘へ連れ出すんだ
『自壊プログラム』→この空白は初期の仕様だろう
「ただ 同じ景色を見たい ただ 貴方が感じた全てを ボクも見ていたいよ」
これが望み 本音なのかなと思う
貴方と一緒にいさえすれば良い
それ以上は求めない
「言いたいことはないですが 伝えたいこともないですが 届かぬ声で泣くユウレイ」
何も言えないけど言いたくて泣くのかな
言いたいことは本当はあるのだと思う
「言うべきことじゃないですが あの日から たぶん 貴方が好きでした」
これが言いたかったこと 言うべきことではないがつい言ってしまうくらい気持ちが膨らんでいった
たぶん→自分でもわからない感情 でもこれを“好き”と呼ぶのだろうと想定している
「言いたいことは何ですか 伝えたいことも無いのでした 半分透けている ボクはユウレイ」
「きっと人知れず霞んでしまうよ 貴方が逃がさないように 見つめてください」
「不意に忘れそうな思い出の 終わりにいさせてください」
たとえ貴方が忘れてしまうとしてもそれでも構わないから傍にいたい いさせてくださいと願うボクの気持ち
思い出の終わりにいさせてください→本心は“最後まで一緒にいてください“だと思う
言いたいことは本当はあった、貴方と過ごした上で見つけられたのだと思う この曲は比較的表現がストレートな点でまふさんらしくない曲とも言えるけど、すぐそばにあっても手を取ることは出来ないという先を案じて動けなくなってしまうような内容はまふさんの曲そのもので特別まふさんが書かれる曲との乖離は感じられなかった 少しでも記憶の中にいたいというリスナーへのメッセージでもあるのかなと思った
これからもこの曲がたくさんの人に愛されていきますように ここまで読んでいただきありがとうございました!