高校生息子、腕相撲で上腕骨骨幹部骨折。

手術となりました。



全身麻酔で実施。


手術前の説明では、

血管を損傷した場合、大出血し、輸血することがある。

橈骨神経を損傷した場合、手が動かなくなる。

という、ヘビーな内容。


不安でした…。




代わってあげたい。

治るためとはいえ、
切り刻まれるのが、私の体だったらいいのに…。

そう思って、涙が出ました。
(息子の前では泣かないけど)










いよいよ当日、
手術室へ向かう息子。

今まで見たことのない、
明らかに不安丸出しの、色の悪い表情をしていました。

そんな息子に、
精一杯の笑顔で手を振った私。



扉が閉まると、
私の母が言いました。

「ご飯、食べに行こう。ばば、お腹すいちゃった。」

高齢の母です。

食事を抜くことはできません。

そう思い、おにぎりを握って来たことを伝え、食べるよう促すと、

「病院の食堂で食べようよ🎵」と母。


母は、いつも、私たち優先で、
めったに自分の希望を言いません。
なので、
言われると応えてあげなくなります。

息子がケガしてから食欲がなく、手術終えるまで、今日も食べる気が無かった私。

でも、そんな母と一緒に食堂に行くことにしました。


私は食欲無かったけど、
まさか食堂に入っていって、私だけ食べないわけにも、行きません。

私が、目に入った定食にすると言うと、
母が
「じゃあ、ばばもそれにする。」


と 言いました。


「美味しいね。久しぶりにこんなの食べた」
美味しそうに食べる母。


母と
色んな話をしながら、美味しそうに食べる母につられて、
いつの間にか、全部食べ終えていました。



さすがでした。


こんな人に、
私も なりたい。