親子関係の悩みを抱えたままでは成功できない

~親が嫌いな子供・子供に責められる親

 

 

親子関係というものほど「理想像」に縛られるものはないと言って過言ではないでしょう。何歳になっても子供は親に「こうしてほしかった」「どうしてあんな風に育ててくれなかったのだろう」「無責任な酷い親だ」という想いを払拭しきれず、親は親で「私たちがもっとこうしてあげたら」「今になって子供に親失格のように攻められるなんて」「親のせいにするなんて酷い子供だ」と老齢になっても悩む。

 

この親子関係の悩みですが、抱えていると親子関係にイライラするだけではなく、仕事・恋愛・豊かさ(お金など)にも良くない影響を与えます。親のため、子供のためではなく、自分のために親子関係について再確認してみましょう。

 

 

親子関係の不具合が引き起こす弊害

 

親子関係にイライラを抱えたままだと何故、仕事・恋愛・豊かさ(お金など)に影響があるのでしょうか?

 

影響① 自分は人より劣っていると思い込んでしまう

 

良い親に恵まれなかった自分は、良い親に育てられた人に比べてハンデがある。

または、正しく子育てできなかった自分は人として何かが不足している。

この思い込みがあると、自分に自信がもてず、いざという場面で委縮してしまったり、逆に自信のなさを隠すため必要以上に物事に打ち込んでしまうことにつながります。

 

 

影響② 自分は与えられない存在だと思い込んでしまう

 

欲しかったものが親から与えられなかった。

他所の子と同じような優秀な子供に恵まれなかった、育てられなかった。

この思い込みがあると、願ったとしても希望は叶わない。頑張っても成果は伴わない。そんな大それた望みを持つべきはない。と、自分の望みを抑制し、手に入るのが確実なものだけを望むようになり、本当の自分の実力以下のものを望むようになります。人生において手にできる全体の量が少なくなるのです。

 

影響③ 自分の人生は失敗であったと思い込んでしまう。

 

親子関係は子供にとっては最初の人間関係ですし、親にとっては自分を投影し、多くの時間とお金と労力を費やす体験です。子・親いずれの側からしても、約20年の時間をかけて築き上げてきた関係性が「失敗」であったと感じてしまったら、自分の人生のうちの20年間が失敗だと思い込んでしまったら、その絶望感は計り知れません。

 

これらが人生において有害であることは、理解できると思います。

 

もしかすると中には「思い込みじゃない!事実なんだ!だから苦しんでいるんだ!」と言いたくなる人もいることでしょう。

 

でも、大事なのはここからです。

 

 

思い込みを超えていこう

 

「この思い込みを外せるのは、あなたしかいません。」

 

あなたの親があなたをどんなふうに育てたとしても、あなたが子供をどんなふうに育てたとしても、この思い込みは本人が外すしかありません。

 

あなたが、その思い込みの中に沈んで暗闇の中で泣いて暮らしたいのであれば、そのままでも構いません。

 

友人に恵まれ、仕事でも力を発揮し、満足できる収入を手に入れ、パートナーに出会い、愛情を感じられる家族をもち、「自分の人生は成功だった」と言って笑いたい、と少しでも思うのであれば、この思い込みは外しましょう。

 

そもそも「理想的な親子関係」って何でしょうか?どこかで習うことができるのでしょうか?もしそれがあるのだとしたら、どうして国によって、地域によって、人によって「理想の親」「理想の子」のイメージが異なるのでしょうか?「理想的な親」「理想的な子」が存在するって、それ自体思い込みなのです。

 

肉親と子供は確かにお互いに特別な存在です。それは古今東西、それどころか動物であっても変わりません。

 

何故なら細胞レベルで体を共有した関係なのです。そして、「生まれる・産む」それだけがあなたが親に与えられる、または、親が子供にしてあげられる最大にして唯一のことなのです。

 

え、唯一のこと?育てることは不要?

はい。育てるのは肉親じゃなくても全然OKです!育てたい人が育てればいいじゃないですか?

 

産んだら育てるってそんなに常識ですか?常識だと思うなら、それは社会が作ってくれた「価値観」のおかげなのです。

肉体を与えた縁だけで20歳前後まで親が子供を当たり前のように生育してくれるなんて、社会が考えた「親子システム」の便利さと温かさにむしろ感動します。

 

社会の繁栄を支える優良な構成員を育てるシステム、それが「親子システム」です。

 

もちろん、「情」が絡みますから、社会からみたメリットだけで語りきれるものではないですが、ここでは「思い込み」を外し、人生で成功することが目的ですから、ばっさり切り捨てておきます。

 

 

生れてきただけでOK 存在しただけでOK

 

「思い込み」を外し、上に書いたような負の影響から自由になるには、そもそも「親子関係」に最大に期待するものを「存在を与えること・存在を与えられること」にしてしまっても良いのです。

 

☆自分は生れてきただけで超幸運だった。親は私をこの世界に生み出してくれた。

それ以外はおまけだった。

 

☆自分は子供を産んだだけで子育ての99%は成し遂げた。子供は命をもって生れてきた。

それ以外はおまけだった。

 

以上を受け入れると、親を責める理由も、子供を責める理由もなくなります。

 

「おまけ」部分で思い込みを深め、自分を苦しめ、相手を責める、なんて。

そんなご苦労なことしなくていいのです。

 

かくいう私も、その「おまけ」に対して思うところはあります。暴力振るわなくても大抵のことは理解できたんだけどなあ。勉強できる子が良いなら、なんで親が塾の先生と喧嘩して私が出入り禁止になるようなことしちゃったの?etc...

 

が、しかし、そんなことは「おまけ」。

 

この肉体があるだけで私たちは美味しいもの食べられるし、仕事できるし、富士急で騒げるし、恋もできるし、良い夢みて寝れるんですよ。

ほんとうにありがとう!父母。ですよ。

 

「おまけ」に文句言ってるくらいちっちゃいことはありません。さっさと自由に大きく強く、羽ばたいてしまいましょう。

 

Sora 双葉