【期待されることへの依存】
期待してもらえる
それ自体
とても
ありがたいこと

だけど
気付いたら
期待されていることが
心地良くて
その期待を
ずっと引きつけたくて
頑張ってた

やっている「何か」ではなく
期待されて
期待に応えて
褒められて
また期待されて
頑張って

期待されることが目的になっていた

わたしは
寂しかったから
その人たちを
離したくなくて
期待に応える事に
麻薬的に
依存した

いつの間にか
わたしのしたいことが
希薄になっていく
つまり
わたしが
希薄になっていく

しかし
仮にも目標は
達成されていくので
人からは
褒められた
わたしは
この期待されるという麻薬を
手放すのが
怖かった

無くなったら
わたしは
期待してくれた人を
裏切ることになるのではないか
人の為に生きられない
ダメな人になるのではないか
この
向上心や
努力する源や
目標や
エネルギーを
失うのではないか
「まだ、そこにいるのか?」
それは
もう一年前に
ある大切な人から言われた言葉
ある目標を頑張って達成した時に
報告して
褒めてもらえると思ったら
そう言われた
わたしは混乱した

でも
今になって
やっとわかった

わたし
その目標も
別に望んでなかった

お見通しでしたか
さすがです

そして
その人は
わたしに期待せずに
ただ
信じてくれた
答えを言わずに
信じてくれた

ふと
手放そう

と思えた
誰かが離れていくなら
見送ろう
期待外れだと言われたら
あなたもね、と言おう
もし
寂しくなったら
泣けばいいね
簡単なこと

そんなことより
わたしが本当にしたいことが
思い出せる予感

信じられる人たちと生きていく

その人には
会いに行かない
報告もしない
また会えるのを知ってるから
そして
すべて
お見通しなんでしょう

水上 宙