こんにちは。

空町ふゆこです。

 

昨今、ニュースで日大アメフト部の事件が取りざたされていますね。

昨日はタックルをした選手の記者会見がありました。

 

 

自身の姿を出し、この場に臨んだ選手。

どれだけの勇気と、葛藤があったかと思いを馳せます。

 

誰が悪いのか、の議論は日本中でさかんに行われ、いろいろなメディアやツールで多くの人々がその議論に多様な形で「参戦」していますので、ここではタックルをした彼のことについてだけ書かせていただきますね。

 

選手は、「監督になんと指示をされても自分で判断できなかった自分の弱さ・・・」と述べていました。

 

そうなんですが、

その通りではあるのですが、

追い詰められてる状況ではそれが機能しないわけです。

 

人間は、困った状況や、自分の力ではうまくいかない状況に長いことい続けると「対処能力」というものが総合的に低下します。それによって、もともとは判断できる力を持っていた人であってもそれができなくなってしまったりするのです。

 

日頃のいつごろからどんな状況にあったのかわからないけれど、また、個人差もあるので同じ状況でも皆が皆同じタイミングで同じ事態になってしまうわけではないけれど、追い込まれていくと対処能力は低下してしまうメカニズムがある、ということを周囲の大人は知っておかなければならないと思います。

 

 

私が彼の会見で一番切なかったのは、

「好きだったフットボールがあまり好きではなくなった」

という言葉でした。

 

こども(大学生をこどもをいうのが適正かわかりませんが、まだ社会に出ていないということで表現)が好きなことを見つけてがむしゃらに努力し、喜びや挫折や克服を体験し大きな人間になっていく。好きなこと、はだいじなものなんですよね。

それがこんな形で彼の中で葬られなければならないことが切なかったです。

 

大人の一人として、とても考えさせられた会見でした。