こんにちは。
空町ふゆこです。
黄色い花は見ているだけで元気になります。
30年ほど前、父が入院していたころ、
同じ病棟に知り合いのお父さまが入院されました。
私はピンクの花と黄色い花の2種類を持ってまずは父の病室へ。
父に
「今から知り合いのお父さんのところにお見舞いにいくのだけど、
どっちのお花を持っていけばいいかな?」
と尋ねると、父は
「黄色い方を持っていきなさい。
元気な気持ちになれるから。」
と言ってくれました。
父は黄色い花が好きだったのに、
それを見も知らない他人の方へ、と。
まだまだ若く、反抗期が抜けきっていなかった私にとって
自分の父親の懐深い一面を垣間見ることができ、
とても熱い気持ちになりました。
その父は10年後、他の病気で逝いってしまったのですが。
それ以降、黄色い花は父を思い出します。
そして、父の「他人を元気にしてあげなさい」を思い出します。
本当は、父に持ってきた花でした。
父に、私が感動したことも伝えずじまいでした。
30年後の今、私は他人さまを援助する仕事をしています。
父にその姿を見せたかった。
そして、父に「あの時のおとうさんの言葉に感動してたんだよ」と伝えたかった。
