こんにちは。

 

空町ふゆこです。

 

仕事に邁進しているうちに自分なりのやり方が自論というものができていきます。自分のこれまでの経験や工夫から得た叡智の結晶のようなものです。

それによって、仕事での揺るぎない自信を持てるに至ります。

 

長い登山が終わり、山頂に到達したかのような。

山頂は心地よい風が吹き、すがすがしい気分です。

後から登ってくる者たちに、登山のノウハウや心得など授けられるくらいになっている。

自分も周囲も認める力をつけた状態です。

 

そこまで到達したら、次に大事な作業は、

その、積み上げて来たものを疑ってみることだと思います。

 

自分が苦労して習得したやり方、考え方。

自説・自論を疑うのです。

 

「本当にそうか?」

「本当に私はそれで正しいのか?」

 

登るときは一生懸命上をまっすぐに見つめています。でも、その過程で見過ごしてきたもの、他のやり方、もっと取り入れてもよかった方法などがあるのかもしれない。

それを知ることで、もしかしたら「あれ?もしかして私の積み上げて来たものって、こんなに偏ったものだったの?」「え、極めたつもりでいたのに、まだまだだった!?」と、愕然とするかもしれません。

勇気がいる作業です。

 

でも、それをせずにいるよりは、ずっと得るものは大きい。

井の中の蛙ではなく、広い世界を知った上で自論を再構築していけるからです。

 

本当の意味で、その仕事やその道を極めていきたいのなら、勇気を出して自説・自論を疑い、検証してみましょう。

 

私は、長い間それをやる勇気が出ませんでした。

できればそんな痛みを伴うことはやりたくないですもんね。せっかく作り上げたものを一度壊してみるようなことは。

 

でも、ここのところ自然なかんじで「よし、やろうニコニコ」と思えるようになりました。

経験知にしがみつき、自論だけを展開するようなままでは嫌だな、と思って(笑)。

 

これまでどの職業についても、この作業をしたことはありませんでした。

考えたこともなかった。

身につけただけでベテランになった気でいた。

でも、それが「本物」なのか?問いたくなったのです。

 

そんな自分になったことを褒めて(笑)、勇気を出そうと思います。