FM桐生というコミュニティFMで、パーソナリティをしています。
先日、ゲストに来ていただいた、栃木県足利市在住の「前原武雄さん」のインタビュー内容、感銘を受けたので、全文を文字おこししました。
以下、インタビュー、前編からの続きです。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
由:私
前:前原武雄さん
由/お聞き頂いたのは、「堺正章」で「街の灯り」でした。いい曲ですね。
前/はい。いい曲ですね。
由/私も、堀優衣さんの歌うのを見たんですけど、優衣さんが歌うと、また違う雰囲気ですよね。
応援してらっしゃたんですか?
前/そうですね。ずっと、応援してます。
由/ねえ。可愛いですよね。(笑)
前/(笑) 素敵です。
由/それでは、後半は、盲導犬普及活動について、お話を伺いたいと思います。
具体的には、どんな活動をしてらっしゃるんですか?
前/私自身が、中途の視覚障害者ですから、盲導犬自体を理解していなくて。
今から15年くらい前に、私の弟の友人が、足利市に盲導犬を連れておいでいただいた時に、
泊まりたいので、ホテルを予約してくれないかと、頼まれた。
なかなか、ホテルで、OKがでなかった。盲導犬と一緒だと、泊まれないと言われた。
そこから、私自体が、視覚障害者でも、できるボランティアということで、
盲導犬をみなさんにわかって欲しいということで、まずは、小中学校に、
盲導犬のふれあい教室、ということで、盲導犬を連れて、後援に回っているんです。
年間、10校くらいに、今足利市の小中学校に回っている。
これは、足利市のある方が、スポンサーになってくれて、活動資金を出してくれている。
多額の金額を提供してくれている。子ども達に、盲導犬と一緒に歩いていただいたり、
盲導犬の一生を見ていただいたりしてます。盲導犬は多額な金額がかかる。
盲導犬が育てあがるまでに500万円かかる。
その金額を作るために、私は、自分たちでできる活動として、アルミ缶を集めて、
年間4回くらい、換金して寄付している。いらなくなったものをリサイクルして、
お金にして、寄付するという事がいいと思っている。
視覚障害者でもできるボランティア活動です。
盲導犬普及活動としては、この2つのことをしている。
全国でも、視覚障害者が自ら盲導犬普及活動をしているのは、
めずらしくて、色々なところから問い合わせをいただいている。
ぜひ、うちでも講演会をしていただけないかという話がきている。
これは、スタートしてよかったかなと思っています。
盲導犬ふれあい教室を開始してから、ちょうど10年になる。
由/あっ、え~10年ですか?
前/はい。10年間毎年教室を開いている。
由/今は、足利市内だけですか?
前/足利市の小中学校だが、今、企業さんからの依頼も来ている。
由/企業さんからもですか?
前/はい。ゆくゆくは、ホテルやタクシーやサービス業の企業。
障害者のスポーツ大会と国体が、2022年に栃木県で行われる。
由/そうですよね。
前/そして、そのために、勉強方々皆さんにお伝えしていきたかった。
由/そうですよね。いざ、盲導犬がいらっしゃっても、
対応できなかったり、理解していなかったら、と思うと。
前/盲導犬は、全国的に不足している。
現在、全国で950頭の盲導犬がご活躍しているが、全然足らない。
栃木県で14頭が生活しています。
群馬県のトータルは出してこなかったんですけど。
欲しい人は、まだまだいて、全国では3000人を超えています。
栃木県でも、500人位の方が、欲しい方がいる。
そのために、お金がかかる。寄付集めもしている。
由/私も存じ上げなかったんですけど。栃木県で14頭しかいないんですね。
県で14頭なんですね。
前/なかなか、お目にかかれないですよね。
由/そうですよね。
前/いざ、来た時に、その対応が出来ないということですよね。
由/見かけた時に、どう対応したらよいかわからない。
うろ覚えではわかった気持ちでいるが。
なかなか普段接したことがないと、どうしたらよいか分からないですよね。
前/足利市で、人口が15万人くらいいるなかで、足利市で1頭、佐野市でも1頭です。
なかなか会うことが出来ない。
由/それで普及活動。
前/楽しいですよ。
由/あっそうですか。
前/小学生や中学生とお会いして、お話をすると楽しい。
ただ、盲導犬は、かわいい、かわいい、だといけない。
ひとつ、お話できるのは、盲導犬のハーネスというレバーがあるんですけど、
このハーネスを持っている時は、仕事中である。
絶対に、盲導犬に、話しかけたり、触ったりしないで欲しい。
それと、写真を撮ったりしないで欲しい。それをお願いしている。
実は、東京などで、盲導犬にいたずらをする人がまだまだいらっしゃる。
電車の中で、盲導犬に落書きをしてしまった人もいる。やめて欲しいと思います。
あと、私たちがお願いしているのは、点字ブロックの上に、物を置かないで欲しい。
10月10日は、アイメイトの日。点字ブロックの上に物を置かないという、活動も行っている。
10月10日、由水さんの結婚記念日に、目の日ということで、
ぜひ、お願いしたいと思います。
由/10月10日、私の結婚記念日が、アイメイトの日ということで。
「アイ」は「私」。「アイ」は「EYE(目)」。「アイ」は「愛」。
「私の愛する目の仲間」ということで「アイメイト」の日となっています。
結婚記念日ということで、覚えました。(笑)
前/(笑) 今日は、つながりますね。
由/前原さんの記念日も、10月10日ということで。
前/なんで、10月10日が記念日だとお話すると、
ジャパンパラリンピックに出場して、天皇陛下の前で走ったのが、
平成10年10月10日だった。100メートルを走った。
由/そうなんですか。私が結婚式を挙げた日に、前原さんは、天皇陛下の前で走ったんですね。
前/銅メダルをとったんです。
由/そういう活動もされているんですよね。
前/障害者の方たちと一緒に笑顔になれればと思って。
障害者のスポーツの相談の窓口もしている。
群馬県の伊勢崎市のふれあいスポーツセンターに障害者の方と一緒に行って、
運動をしたりしている。
何年か前に、桐生市の女性で障害者の方が、砲丸投げの全国大会に出たい、
と言ってきた方を紹介したことがある。
桐生市の車いすの女性で、「ぼっちゃ」という競技をしている方、
日本選手権に出られている方もいる。
素晴らしい方が、桐生市にたくさんいらっしゃる。
由/そのようなことを、紹介する窓口もしてらっしゃるんですね。
前/そうです。ご紹介窓口をしている。
由/どうしたらいいかわからない方もいらっしゃいますよね。
前/ご近所やお友達に障害者の方がいて、
スポーツをしたいけどどうしたらいいかわからない方がいたら、
一緒にスポーツをしたり、ご紹介をしたりします。
視覚障害者でなくても、車いすの方でも、他の障害でも大丈夫です。
由/前原さんが支援してくれるんですね。連絡先というのは?
前/フェイスブック「前原武雄」、ホームページ足利市「リラクゼーションルーム」
電話番号は、「0284-73-4866」です。
障害者スポーツ、盲導犬ふれあい教室についてもご連絡ください。
由/足利市内の方でなくても大丈夫ですか?
前/はい、大丈夫です。群馬県でも、桐生市でも大丈夫です。
盲導犬のふれあい教室も、足利市以外でも、桐生市でも、他県でも大丈夫。
依頼があれば、盲導犬教室を行いに行きます。
由/そうなんですね。足利市内の方でなくても大丈夫なんですね。
後編に続きます。