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兵庫県在住
ココロ癒しのパステルアート
アトリエCOCON(ココン)の
中山直子です

 

この仔との出会いは2020年の6月、保護犬を世話する施設でした。

あどけない子熊のような彼女ですが、8年という長きにわたって繁殖犬として過ごし、

施設で保護された時は、疾患もそれなりに抱えている仔でした。

 

そんな過酷な中で過ごしてきたにも関わらず、

人懐こくおだやかな性格に心を打たれ、

私はこの仔を連れて帰りたいと決心して、ニーナと名付けました。

 

あまり機敏に動くことはないニーナですが、テチテチとお尻を振って歩く姿は

何とも言えません。かわいくて愛おしさで、もうたまりません!

でも持病の一つに気管を悪くしていて、朝も晩も苦しそうな咳が絶えず

通院も欠かせませんでした。

 

それでも我が家に来て1カ月もしないうちに、毛ぶきがよくなって、

ふわっふわっしたポメラニアン本来の姿になり、彼女の変身ぶりに驚いたものです。

「ワンちゃんは安心するとまず毛に出ますよ」と保護犬の施設に遊びに行った時に言われて、ニーナは迎えられた事を喜んでくれているのかなと、

とても嬉しい気持ちになりました。

食いしん坊の彼女は、私がご飯を用意するあいだ、

いつも足元で慌ただしく動いて待ち構えています。

ところが先日、仕事から帰ってみると、少し嘔吐した後があり、

ご飯のソワソワもありません。

いつもはあっという間にたいらげるのに、その日は側まで持っていって、

ようやく半分くらい食べてくれました。

 

「ニーナどうしたん?しんどいの?」

 

心配ではありましたが、元気はわりとありましたので、

翌日もご飯を食べなければ病院に行こうと思って、その日は過ごしました。

 

翌日、翌々日はいつもの調子でご飯の準備が待ちきれない様子だったので安堵したのですが、3日目の朝は何も食べようとしませんでした。

 

さすがにおかしいと思って、病院にいくと、エコーや血液検査から即入院となり、

投薬の結果により2日後に手術の場合もありますと言われました。

 

結果、胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)による胆嚢破裂で、

身体にとても強い刺激のゼリー状の胆汁がお腹の中に飛び散ってしまい、

重度の状態だという事がわかりました。

破裂に及ぶのはほどんどが突発の発症だそうです。

 

お腹を洗浄して、胆嚢の切除をする手術をすすめられ、いざ手術となりましたが、麻酔の段階で数値が基準値に満たされず、このままの続行を断念せざるを得えませんでした。

 

仕事を終え様子を見に行くと、酸素室にいるニーナは名前を呼んでも

チラッと顔を向けて、あとはだるそうな目をしてうつ伏せてしまいました。

 

これがニーナに会えた最後でした。

 

4月22日午前5時40分

お空へ旅立ちました。享年9歳9カ月

 

我が家に来て1年10カ月。

短い間ではありましたが、人と過ごす喜びを彼女は感じてくれたでしょうか。

知ってくれたでしょうか。

 

出産ばかりでほとんど残っていない彼女の歯ですが、唯一残る前歯2本が、

それは小鬼のようにかわいく、トレードマークでもありました。

ありがとう。天使のようなニーナ。

たくさん幸せをもらったよ。

また会おうね!

今まで本当に頑張ったね。

安らかに。いつまでも。