今回の参院選で、現職閣僚のお2人が落選……福島の法相と沖縄の担当大臣。改憲勢力3分の2越えの中で、あんまり大きくはとりあげられませんでしたが、ちょっと気になります。

福島と沖縄は、今の「泰平日本」から外れはじめているところ。もっというなら、泰平日本のシワヨセを押し付けられまくって、「もう私ら日本じゃないかも」という意識がたぶんすごく強くなってるところではないだろうか。

ゲンパツと基地……ここで、「No!」という票が出たのは大きいと思います。この二つは、当事者にならないとその苦しみがわからない。災害を蒙った地はたくさんあるけれど、この二つは、「日本の政治」が生んだ災害。

なので、明確に「政治が生んだエアロック」になってる。内と外をつなぐ空間……内でもなく、外でもないんだけれど、あとわずかで「外」になりかかっている……つなぎとめるために「金を」というんだけど、人はパンのみにて生きるにあらず、ですよ、ABくん。

なんというのか……日本人が、「第一国民」と「第二国民」に割れはじめているということを言ってた方がおられましたが、私の実感としては、もうその亀裂は修復不可能になったと思います。もう戻れない。

あらためて考えさせられます。今までの日本って、いったいなんだったんだろう……と。

未来の人たちの会話。

未来人A:昔、日本という国があって、戦争しないという憲法を持ってたそうな。
未来人B:そりゃすごいね。われわれが、何世紀にもわたって血を流して獲得した原理を、すでに採用していたのか……
未来人A:実際は大変だったらしい。数年で軍隊ができたけど、軍隊じゃないとごまかして70年くらい持たせたらしい。
未来人B:信じられないね。よくそんなゴマカシが70年も……
未来人A:でも結局その憲法は棄てて、軍隊持って戦争やって滅んだそうだ。
未来人B:まあ、半世紀以上も存続したのは驚異だね……

9条ポイで戦争やろうというABくんに日本人の3分の2以上がのっかるというのも驚異ですが……たしかに、未来人の言ってるように、9条が70年以上もゴマカシながらも保持されたというのも驚異だ……考えてみれば、この70年間の日本人って、すごかったんですね……ナムアミダブツ……

バングラデシュのダッカでのテロ。邦人7名殺害1名重傷の衝撃……ということなんですが、一つ気になるのは、いろんなメディアでのコメンテーターの発言とかですね。「発展途上国」のインフラ整備のために尽力していた日本人ということで、いろいろ「やってあげてた」のに、この仕打ちはなんだ……と。

「やってあげてた」というのは、考えてみればスゴイ言葉だ。でも、実は今の日本人の多くがそう思ってるんじゃないかと思います。ODAと無償援助を合わせて2兆以上かな?お金だけじゃなくて、技術者という「人」の提供……でも、彼らは大手コンサルの社員だったし、会社は、原則的にボランティアじゃないし。

それよりなにより、「発展の遅れた国」に対して、「手伝ってあげよう」というのは上から目線じゃないでしょうか……むろん、相手国には「ありがたい」と思ってる人も多いんでしょうが、テロを実行した人たちのように、「オマエら出てけ。いらんことするな。」という考えの人もいるのでは。

西洋列強から見た幕末の日本も、こんな感じだったのかもしれません。日本人は西洋から学び、富国強兵なんとやらで「先進国」の仲間入りをしたわけですが、はたしてホントにそれが良かったのか……「西洋の価値観」というのは、それほど絶対的、かつ普遍的なものなんでしょうか。

そんなこと言ってると、右翼とか国粋主義とかいわれるかもしれないけれど、そこはどうなんだろう……今回のテロを起こした若者たちは、バングラデシュの中では高学歴で富裕層出身の人たちも多かったということで、それがまた「わからんなあ……」というクエスチョンの元にもなってるようです。

あるコメンテーターが、こんなことを言ってました。「彼らは、もしかしたら、殺された日本人たちと同じテーブルについて、共にバングラデシュの未来のために働くことができた若者だったのかもしれませんが……」私は、この発言を聴いたとき、かなりの違和感を覚えた。

テロをやった方は問答無用に絶対ダメで、殺された方は、献身的な心でバングラデシュの未来のために身を捧げようとしていた……そういう「白」と「黒」だったんだろうか? そんな解釈こそが、こういうテロがいつまでたってもおさまらない、もしかしたら根本的な原因だと考えられないんだろうか?

若者たちが、学歴も富も未来も棄てて、今回のようなテロに走った……その心は、本当に「100%マチガイ」なんだろうか……道を誤った……その言い方でくるんと包んでポイと棄ててしまっていいもんなんでしょうか。自分の命をかけてやったことである以上、それはよくよくがんばって考えた上のことなのでは。

宗教にとりつかれた……洗脳された……そんな言い方もされますが、そう言ってる人は、「西洋にとりつかれた」ということなのではないか。なぜ、西洋がそれほどいいのか? 絶対的に正しいと言い切れるのか……人間の考えることだから、どっちも五十歩百歩ではないだろうか……わからないなあ……

イギリスくん、やっちゃいました! ホントに離脱なのか……だれもが感じるEU崩壊の予兆……日本でも、世界中でもそうだけど、これは<理念系>の不人気という最近の徴候なんでしょうか。

<理念系>より<目先系>。世界中がそうなりつつあるような気がします。ご立派だけど空疎な理念より目の前の銭だ!娯楽だ!快楽だ!……ということで、<空疎な理念>にいまだにしがみついてる方々は、北朝鮮とかイスラム国とか、いずれも世界ではあんまり人気のない連中……そんな感じになりかかってるのかな?

日本でもそうですね。 ABくんみたいな時代錯誤の<理念>を鎧の下に隠していても(時折チラリと見せるけど)、オリンピックとか景気とか<目先のエサ>で大衆を奈落にひっぱっていく……そういう指導者が、今人気なのかなあ……

トランプさんとかルペンさんとか、<目先系>に共通するのは、まあ<品格のなさ>というか、理念もなにも……いや、<目先>が理念なのか(それとも鎧の下の?)……北朝鮮やイスラム国の<恐怖の理念>とどっちがマシか……という、おそろしく選択肢の貧しい世界になりつつあるような……

かといって、EUの<理念>、はたしてこれが、どういうもんなんでせうか……私にはよくわかりませんが、EUの先駆的な人物として、エラスムスの名があったような……ルネサンスということでしょうか。<EU国歌>はベートーヴェンの「歓喜の歌」のようですが、その<理念>は……??

世界はますます混沌としてくるように思います。富めるものは、みずからの利益を守ろうとしてモンロー主義になる。で、大部分を占める<貧しきもの>は戦争、気飢餓、病気、貧困、絶望……のなかに永遠にあえぐことに……

きわめてわかりやすい、SF映画のような<二極化世界>に、地球全体がなろうとしているのでせうか……オソロシイ……