今日は友人の写真展に行きました。
テーマは


目黒川の桜の写真を前に、いらしていた年輩の女性が
「ここは昔は護岸工事をしていなくてね、ナスやキュウリをつくっていたのよ」
「いつのころですか?」
「その頃はもう、戦争に勝つってアメリカはわかっていたのね。
飛行機が飛んできても、人を撃たずに、野菜を撃っていったの」

…戦時中の話でした。

「戦争が終わって、進駐軍が、近くの海軍研究所にきてね、
うちはカミソリ工場をやっていて、
それがアメリカにはない形だから、
欲しがられてね、
代金の代わりに、バターやチーズ、
食べ物をたくさんおいて行ってくれて。それを田舎に持っていって、
お米と交換したの。
だから私は苦労がなかった、
ありがたいことでした」

戦争の苦労話はたくさん今まで聞いたけれど、苦労しなかった話は初めてです。

やさしく微笑む女性をみながら、色々な人生があるのだな〜と思いました。