続き…
前回の飛行計画編の続き…
2.性能
航空法上の文言を正確に記載すると、「離陸重量、着陸重量、重心位置及び重量分布」になります。
「離陸重量」について言えば、様々な考慮すべきものがありますが、たとえば飛行機は長さに限りがある滑走路から離陸することになります。
どこまでも限りなく続く滑走路からの離陸、かつ周りに障害物が何もないところであれば離陸重量が問題になることはありません。
しかしながら実際には有限の長さの滑走路から、障害物に向かって離陸していくことになります。
(たとえば、羽田空港で言えばC滑走路からの北側に向かっての離陸であれば滑走路の長さは3360m、滑走路の向こう側には東京のビル群があります。)
であれば、この滑走路の中で離陸できて尚且つ障害物をクリアできる重量で離陸しなくてはなりません。
実際にはエンジンの個数によっても異なってきますが、現在主流のエンジンが2つ付いたエアラインの航空機であれば
・離陸滑走を開始して、エンジンが片方壊れたときに滑走路内で停止できること。
・片方壊れてもそのまま離陸して、障害物をクリアできること。
・エンジンが正常作動していても停止できること。(これには余裕を加えて計算します)
が必要です。
これを満足する為に、予めお客様の人数、搭載貨物、搭載予定の燃料量等を考慮して計算します。
エンジンには出力が低いほど優しい為、これを満足できる出力、フラップの角度を決定します。
あいにく性能が厳しい場合には重量を調整する必要が出てきます。
離陸重量の他にも、勿論「着陸重量」も重要です。
限られた長さの滑走路で停止できなくてはなりません。
その他「重心位置」については、飛行機はバランスを保たなければならないので制限域がきまっています。
この制限に重心位置があることを確認し、それに応じた操縦装置の調整を実施します。
長距離国際線の航空機は座席数が国内線に比べて少なくなっていますが、実はひとつはこの「重量」の影響です。
座席数を少なくすることにより、より多くの燃料搭載を可能にして長距離の飛行を可能にしています。
続きはまた後日…
前回の事前準備に続き、今回は飛行計画です。







