百合佳@小説のブログ

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[][> 南中 【優樹菜】

「やったあ!!」

私は、クラス替えの紙を見て思わず叫んだ。

「蓮、今年もクラス一緒だねっ!」

「ああ、そうだな。」

彼は渡辺蓮。凛さんの弟なんだけど、中1から私と蓮は恋人関係になっている。

凛さんと違って無愛想だけど、たまに見せる笑顔に私は惚れた。

「今頃お兄ちゃんと凛さんは同じクラスになってるのかな?ふふふ」

「『ふふふ』とか気味わりぃよ。後“凛さん”じゃなくて“凛”な。」

「いいじゃん、細かいことは気にしないー」





[][> 南中 【蓮】

いきなり優樹菜が叫んだ俺は、思わず肩がすくんだ。

優樹菜は小さい頃から声がでかい。兄貴(海斗)とは似ても似つかない。

俺も正直優樹菜と同じクラスになれたのは嬉しかったけど、

感情に出すと優樹菜が調子にのって抱きついてくるから、いつも俺はCOOL BOYになりきっていた。

優樹菜の家とは、兄貴と凛が生まれた時からの付き合いらしい。

俺と優樹菜は、それ経由でこんな関係になった。

優樹菜はすぐに泣くし、すぐに怒るし、すぐにコケるから、いつも俺がそばに居た。

正直、山岡家は、美男美女一家だから、兄貴も優樹菜もすごくモテる。

特に兄貴はバスケのエースだったから、去年は、1年~3年まで学年学校問わずモテていた。

俺は、兄貴に憧れてバスケ部に入り、毎日兄貴に学校から帰ってきたらマンションの敷地内にあるバスケットコートでバスケの練習に付き合ってもらった甲斐もあり、どんどん上手くなり、

今では余裕でレギュラーだ。

優樹菜は、運動部系は普通に無理なので、今は吹奏楽部でクラリネットをしている。

俺の部屋と優樹菜の部屋は、壁づたいで隣接してるので、部屋で居ると

よく優樹菜のクラリネットの音が聞こえる。

まあまあ上手いって感じだ。

俺は言えるような立ち場じゃないけど。



[][> 開城高校 【海斗】

「・・・」

「・・・」

俺はさっきからずっと彼女の髪の毛を見ていた。

彼女は恥ずかしいのか、ずっと俯いて無言だった。

「見苦しい。」

いきなり凛が呟いた。

俺と横山さんは、ハッと我に返った。

横山さんは、相変わらず俯いている。

凛は、私は不機嫌ですオーラを出しまくって俺に言ってきた。

「海斗って疎いよね。」

俺は正直この意味が分からなかった。


[][> 開城高校 【凛】

何故かさっきから海斗が横山さんをガン見してる。

横山さんは、困ったのか、ずっと俯いてる。

いきなりだけど、私は海斗が好きだった。

いつも一緒に居るのに、海斗はただの幼馴染だからと思って、何も分かってくれない。

私は2人の空気に耐えられなくなった。

「見苦しい。」

海斗は昔から、気になる女子は、髪の毛をずっと見ている。

つまり、海斗は今、横山実来の事が気になっているのだ。

私の事なんて今までそんな感情で見てくれた事なんてなかったのに・・・

なんで私を見てくれないの・・・







私だけを見ててよ。