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ナンデ、コンナテンカイニ、ナッテルノ?
大好きで、
密かに想いを寄せていた人と、
想いが通じ合って。
それだけで満足、
それだけで、まさかの信じられないような奇跡だったのに。
彼の提案による、一日デート。
朝から外出先で、普通の恋人同士のように、楽しく過ごして、
夜、その帰り道・・・。
さらに、彼との距離が近くなるなんて、
「そういうこと」が起きるなんて、
ナンデ、ワタシニコンナコトガ、オキテルノ?
私は正直、
この展開は、まったく想像していなかった。
お互いが、お互いを「好き」、
この感情は確認し合ったけれど、
お互いに、既婚者。
「好き」だけど、それはそれ。
「そういうこと」には、ならない。
家庭が、生活があるから。
彼だって、そこまで深い関係になることを、
望んではいないだろう。
そう、思っていた。
私には、
「深い関係になることを避けたい理由」があったから。