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ソプラノ藤田理恵のblog

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大学時代にお世話になった恩師がご逝去されました。享年82歳


突然の訃報に信じられない気持ちで、慌てて身支度を整えてお通夜に向かうと、斎場が近づくにつれ喪服の方々が列を成していくので、あぁ、現実なんだ、と覚悟しました。


真っ白な菊の他に、ピンクと真紅のバラで飾られた先生は、とても綺麗でした。
私は随分ご無沙汰してしまっていたので、「ぜんぜん連絡よこさないのに、何泣いてるんだ」と怒られているように感じました。


読経の後、斎場には先生の美しい歌声が流れていました。
レッスンでは「良い」「悪い」しかおっしゃらず、アレコレ質問すると「藤田はしつこい」と怒られた学生時代でしたが、今この歳になって改めて先生の歌声を聴くと、もっとしつこく学べばよかった、と思います。


歌のこと以外でもたくさん怒られました。

たくさん怒られて、たくさん泣いて、たくさん許してもらえて、今の私がいます。

怒られた辛い記憶でさえも、それは愛であったような、そんなふうに思えるお通夜でした。


「愛と感謝の気持ちを持ち続けなさい。それができれば、何があっても大丈夫」と先生が優しく諭すように教えてくださったあの時、何故かじわっと涙がこぼれたあの時から、忘れないように、いつでも思い出すように、それ以来私の全てのメールアドレスはイタリア語で綴った ''愛と感謝" で、これは今後もずっと変わることはないでしょう。


先生のご冥福を心よりお祈り致します。