元々、ちょっとかすっただけで傷がつき、しょっちゅう粉々になっていたガラス製の私の心。

ガラスが割れる度に泣きながらガラス工房で作り直してたんですが、いつだかふと思いました。



「ガラス工房で作り続けるから壊れるんだ、製鉄所に発注すればいいんだ」



心って繊細で、触れたら壊れちゃいそうで、優しく包み込まなきゃいけないものって思ってた。
けどそんなことはなくて、もっと荒削りで、打ち付けて形を作るような、そんなハードな、良い意味で大雑把な作り方でいいのかもしれない。
最初からガラスみたいに繊細である必要はなくて、尖ったものが少しずつ丸くなっていく…石が川の流れで丸くなっていく、それくらいでいいのかもしれないって、そう思えた時に、少しだけ強くなった自分がいました。

まだ柔らかい鉄だから、原型をとどめないくらいに変形することもあるけど、割れて粉々になることはないし、周りで支えてくれる仲間の温かさでまた心の形に戻れるようになりました。

結論、何が変わったかと言うと「発注先」という名の気持ちの持ちようでしかないのだけど、他の発注先があるよ(=違う考え方があるよ、1人じゃないよ)という気付きがあるだけでも、人は強くなれるのかも知れません。

そんな、独り言。