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上智大学ピアノの会

上智大学ピアノの会公式ブログです。

会員のピアノ歴はさまざま。ゆる~く楽しく居心地の良い居場所となっております。

1年中入会を受け付けておりますので、興味がある方はぜひsophia_piano408@yahoo.co.jpまでご連絡ください☆彡

こんにちは!上智大学ピアノの会4年の 原田実 です。

先日、私は晴れて学部を卒業することができました!

 

 ...とはいいつつも、余韻に浸る間もなくもう4月の新生活がスタートしたので、一度足を止めて自分の足跡を振り返り、私の大学生活で大きな影響があったピアノの会の思い出について書きつづろうと思います。

 


 私はもともと昔からピアノを細々と習っていましたが、途中で辞めてしまいました。その後はピアノの発表の機会が殆どなく、息抜きのために個人的に弾く程度でした。ピアノは自分の中で完結していて、それで良いのだと片づけていました。


 そのような状態のまま大学一年生になり、私はなんとなく大学の新入生歓迎のイベントに参加していたところ、たまたまピアノの会の看板を持った先輩に出会いました。最初はピアノの会に対して硬い印象を抱いていましたが、実際にブースに足を運んで話を聞くと、先輩方が親身に接してくれて、とても居心地の良いサークルだと感じました。そして、音楽の見識を共有する場、ピアノを自由に弾きあいありのままを表現できる場が用意されていました。自己完結していた音楽への興味を敢えて表現することで自分の視野が拡がり、とても楽しい!と感じました。また、私は兼サークルする予定でしたが、イベントへの強制がなく、個人のペースでピアノに向きあえる環境であったことも入会に傾いた理由の一つです。

 最初の頃、新入生向けのアットホームな演奏会に参加したのですが、久しぶりの発表は緊張するんですね...。ただ、温かく拍手で迎えてくれて嬉しかったです。それと同時に、もの凄いレパートリーと技量のある方や、自分とは異なるテイストで弾く方に刺激され、ピアノを続けたいと自然に思うようになりました。また、ピアノとは敢えて関係なく遊びに行ったり、合宿に行ったりしたことも楽しい思い出になりました。いつの間にか、いつでも還って来られるような精神的な拠り所にもなりました。



 しかし、私が大学1年生の終盤に、新型コロナの急拡大に見舞われました。演奏会やイベントの中止・延期を余儀なくされ、人と顔を合わせる機会が激減しました。私たちは、人とのつながりが稀薄化する中、ピアノサークルとしての価値をどう示していくかという難題に直面しました。私も、危うく「ピアノは個人でできる」という当初の考えに戻りそうになり、サークルの将来を懸念するときもありました。

 そんな難しい状況下でしたが、ピアノの会はむしろ輝きを放っていました。先輩方が精一杯会の維持に尽力して下さったからです。画期的なオンラインイベントを打ち出すなど、逆境を逆手に取り、ピアノの会の新しい価値を作り出していただきました。先輩の引退に伴い次期の運営を任される私たちは、先代の不屈の志を引継ごうという使命も感じました。


 新しい代の舵取りを任された私たちは、まず、会員同士が「つながり続けられる」施策ができないか、みんなで考えた記憶があります。会員同士の交流一つをとっても、Zoomの共有機能でお絵描きリレーやイントロクイズで遊んだり、時にはノープランでピアノをまったり弾きあうなど、工夫次第で楽しく交流が可能です。また、制限が緩和された秋学期からは、交流ツールとして、持ち運びできるピアノなどを大学の補助金で購入しました。また、六連との関わりの継続、他音楽系団体とのオンライン合同合奏、大学のボランティア機関と連携して高齢者入居施設への演奏動画提供なども行い、対外的なつながりも持ち続けました。

 

 そして、演奏会係がいつも頑張ってくださった甲斐もあったのか、幸運にも恵まれ、年に三度の定期演奏会をすべて対面で開催することができました。私の個人的な記憶では、初めてのライブ配信の試みに大失敗したこと(笑)、弦楽奏者を招いての共演や、ピアノ協奏曲の全楽章を会員で協力して弾ききったこと、12月でもって幹部引退を祝ってくれたこと、全て印象に残っています。

 


 もちろんコロナによって様々な不自由を被り、起きてほしくない出来事には変わりないですが、むしろこのような不安的な時期に運営に携われたことに嬉しく思いたいです。なぜなら、物理的な距離がある中でもピアノの会を支えたいという気持ちがつながっていたこと、温もりの心を持って「つながり」を駆使すれば大きなことを成し遂げられることを再認識したからです。また、何気なく楽しく過ごしてきたピアノの会の環境は会に関わるすべての皆さまの尽力の上に成り立っていることを、苦境を経たからこそ知りました。同期や先輩、後輩すべてを含めた、会の運営に携わったすべての方々があってこそもものです。本当にありがとうございました。

 

 引退後の一年間はピアノの会になかなか参加できない日々も続きましたが、私たちが気に掛ける必要がないほど、次代が会を盛り上げてくださって本当に感謝しています。運営の仕事に対して大変さを感じるときはあると思いますが、交流することを大事にして今を存分に楽しんでほしいと思います。今後何かピンチに陥ったとしても、私たちが何か力になれることがあればと思っているので、気軽に聞いてください!

 

私は里菜子と同じく大学院進学するので、日々の交流や定期演奏会などでたまに顔を出しているかもしれません。あと2年間、是非よろしくお願いします!


P.S. 

フレッシュマンウィーク目前なのに、卒業生が長々と話してしまいすみません。フレマンの時期にまた現役会員がブログなどを企画してくださるかもしれません!お楽しみに!

                                          

 

原田 実