こんにちは。事務員kageyamaです。


ここ数日、こちら大阪・吹田では雨続きです。


先週ムスメの卒園式がありました。


あっという間の三年間でした。でも、写真を見ると全く違う(笑)凄く幼いんです。


4月からは1年生。


親の私がドキドキです(^▽^;)




こちらは少し前ですが、大阪市東淀川区の松山神社の梅です。


幼稚園就学前は毎日のように松山神社の前の公園で遊びに行っていました。



*SOOKKET 便利屋日誌-梅3  
*SOOKKET 便利屋日誌-梅2


*SOOKKET 便利屋日誌-松山神社 梅




さて、


先日ムスメが幼稚園から持って帰ってきた絵本に


とても「深い」お話が載っていたので紹介したいと思います。



長いですが、全文です。


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「ぼくは」



作・藤野可織 絵・高畠純



ぼくは ぎゅうにゅう。

きみが コップに そそいだ ぎゅうにゅう。


きみは ぼくが すき。

ぼくも きみが すき。


あっ、のまないで!

ぼくがいなくなっちゃう。



あれ? ぼくは いる。

きみの なかに いる。





ぼくは パン。

きみが バターを ぬった パン。


きみは ぼくが すき。

ぼくも きみが すき。


あっ、かじらないで!

ぼくが いなくなっちゃう。



あれ? ぼくは いる。

きみの なかに いる。




ぼくは りんご。

きみの ママが きりわけた りんご。


きりわけられても ぼくは へいきさ。

ぼくが 8つになっただけ。


きみは ぼくの ことを すき。

8つとも、ぜんぶ すき。

ぼくも きみが すき。

8つとも、 ぜんぶ。

あっ、やめて!ぼくが へっていく。

きみは ぜんぶ たべる。

ぼくが みんな いなくなっちゃう。



あれ? ぼくは いる。

きみの なかに いる。



ぼくは えほん。

とおくの ほんやさんから やってきた えほん。


きみが ぼくを すきかは わからない。

でも ぼくは きみが すき。


きみが ぼくを めくる。

きみが ぼくを よむ。

きみは ぼくを すきになっていく。


ぼくだって もっと きみを すきになる。

きみは まいにち ぼくを めくる。

ぼくは きみの おきにいり。



あっ、おいていかないで!

きみの タマが きた。

タマが ぼくを なめる。


ぼくで つめを とく。

ぼくに かみつく。

ぼくが しわしわになる。

ぼくが やぶれて ばらばらになる。



きみの ママが ぼくを ひろいあげた。

ママは ぼくに 「ごめんね」と いう。

ママは ぼくを ごみばこに いれる。

きみは きづかない。

ぼくが いなくなっちゃう。

ぼくは きえちゃう。


あれ?

でも やっぱり ぼくは いる。

ああ、やっと わかった。




ぼくは きみ。

きみは ぼくじゃないけど、


ぼくは きみ。

ぼくは きみと ずっと いっしょ。



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作者を調べてみると芥川賞の候補にもなった方でした。


絵本はこの作品が初めてだそうです。


文章だけだと難しいかな、とは思いましたが


絵本で見ると子供にもなんとなくイメージできるかな?といったところです。



*SOOKKET 便利屋日誌-ぼくは





今日はこのへんで。ありがとうございました。