あまり細かくあの頃の事は覚えていません。


はっきりしているのは、小学校に入学して初めての

カイトの運動会に

楽しみにしていたはずの母は来れず、


買ったばかりのぶっかぶっかの体操ズボンを履いて

走ったり転んだりしているカイトの姿を、


一時退院で長崎の実家の白いベッドに寝ている母を

看病してくれていた妹のケータイに


真っ青な空と汗ばむくらいの陽気の中、

まるでスローモーションのような歓声を

聞きながら、遠く離れた福岡の小学校の運動場から

送り続けていたことです。


そればかりと言うわけではないけれど、たくさん理由はあるけれど、

私はカイトを産んでよかった。


お母さんに何よりの孝行をしてあげれてよかった。

宝物を抱かせてあげれてよかった。


神様・・・今まで何回ともなく感謝の言葉を述べてきた私ですが


改めて、私にカイトを授けてくださって・・・

お母さんの子供にしてくださって・・・

素晴らしい家族を持たせてくださって・・・


心より感謝しています。



母の闘病生活中、励ましの言葉を下さった方々。


励ましてくれた 歌 花 木 空 大地 風。


きっとこのお返しはしますね。




だから私は神様と約束したんですものね。


たくさんの励ましの言葉を・・・


愛の言葉を・・・


神様の声を・・・・・


まだ、苦しみの渦の中、足をとられている人たちに伝えると・・。


どうぞ 神様 私の体を使って下さい。


光栄の極みです。