特別養子縁組を
する友人の話を聞き、

自分が知らないことや
勘違いしていたことがあると気がついた。





主人は最初から大反対してたので
私も諦めて何も調べることがなかった。





でももしかしたら
卵子提供よりも
特別養子縁組を考えるべきなのでは?



このところ
そればかり考えていた。






そんな時に
あの5歳児の虐待死のニュース。



結愛ちゃんの
お母さんへの手紙を読み嗚咽した。





普通の5歳児は、

“どうかゆるしてください”
“きょうよりもあしたをよくする”
“あそぶのはアホだ”


などという発想は
絶対に持たないだろう。




これだけでも
どれだけの地獄だったのだろうと
胸が苦しくなる。




赤ちゃんは泣くのが仕事で、
子供は遊ぶのが仕事、
大人はそれを受け止めるのが仕事



そう思ってきた私には
あの手紙は衝撃的で
胸に突き刺さり哀しくなった。






子供の頃に悪いことをして
“ごめんなさい”と謝ったことは
そりゃ何度もあるけれど、


母親が怖かったから
そう言えば済むと思って言っただけで、

結愛ちゃんほどの許しを乞う気持ちは
あるはずもなかった。





“どうかゆるしてください”



5歳児が言う言葉ではない。






しかも、
結愛ちゃんは何も悪くなかっただろうに
あそこまでマインドコントロールして
毎朝4時に起こして勉強させて
あんな手紙を書かせるまで追い込むなんて。





いつも子供の虐待のニュースを見るたびに
私はただただ怒ったり泣いてるだけ。




何も手を差しのべようと
してこなかった。





せいぜいユニセフや
あしなが基金に寄付をするくらいで
少しは子供達のために
貢献してる気になっていただけ。




でも全然だ。




助けを求めてる子供たちは
たくさんいるのに。





遊んで、勉強して、習い事して
希望の学校へ行って・・



どの子供も
そんな当たり前の生活を送って欲しい。





私は未熟で経験不足で
いい母親にはなれないかもしれないが、
それでもずっと愛してあげられる。



一緒に遊んであげられるし
ご飯やお菓子を作ってあげられる、
生活費も教育費も問題ない、
家もある。



結愛ちゃんのように虐待を受け
未来を摘み取られようとしている子供を
たった一人であっても
私が大切に育ててあげたい。




その気持ちで一杯になり、
卵子提供の移植前にもかかわらず、
私は児童相談所へ電話をしていた。






続く・・・