小説、発売中! | デペイズマンの蜃気楼

デペイズマンの蜃気楼

日々の想った事、出会い、出来事などなどをエッセイのように綴りたいなと。
時折偏見を乱心のように無心に語ります。

木の枝の屋根に陰った

少し急な石の階段をひとつひとつ登る。

ここに初めてやってきたあの日

お母さんは

あなたの肩に隠れる私に

懐かしむように言った。

「子供たちが奏でてくれる挨拶が

ひとつ歩む力をくれたの。

だから

この学校と初めて出会う今日は

子供たちの階段から登ろう」

と。

ひとつ。

ひとつ。

登る。


そこに向かって。



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小説

「轍に咲く双子の花」


原案 朴英二

作  金哲義


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