小説、発売中!木の枝の屋根に陰った少し急な石の階段をひとつひとつ登る。ここに初めてやってきたあの日お母さんはあなたの肩に隠れる私に懐かしむように言った。「子供たちが奏でてくれる挨拶がひとつ歩む力をくれたの。だからこの学校と初めて出会う今日は子供たちの階段から登ろう」と。ひとつ。ひとつ。登る。そこに向かって。http://may1993.syncl.jp/index.php?p=custom&id=19745000小説「轍に咲く双子の花」原案 朴英二作 金哲義