途中で演奏された「上を向いて歩こう」
指導している中学生たちは、間もなく卒業をして、ひとつ大人になる。
そして同校に在籍する劇団員のチセは間もなく最上級生となる。
今このタイミングでこの曲を聴く事の不思議。そして子どもたちへ色んな想いが込み上がる。
先日。僕を見つけて走ってきて
「ソンセンニン、俺な、将来俳優になりたいねん!」
と力強く夢を語ってくれた14歳がいた。
僕が今の道を志す決意したのが14歳。
同じ学校で昔々、14歳を越えられなかった子がいる。
そして今、14歳を越えて、15歳を越えて、今の場所を越えていく子たちがいる。
子どもはいつでも、今日の可能性から明日の可能性へと旅路を行く。
子どもたちの成長を、観客のように喜ぶなよ。
その喜びにいつも「責任」を添えて見守ってやれよ。
と音が奏でている気がした。