真夜中。
夜食を食べようと、あまった御菜を冷蔵庫から出してレンジを開けると。
タッパーに入ったタクワンが入っていた。
それが何かを理解するのに時間がかかり、そしてそれがなんなのかを理解してから、一層混沌が巡り巡った。
まぁ、アボジしか犯人はいない。
タッパーに入っていたので、何か他の御菜と間違えてレンジで温めようとしたところ、そのまま忘れてしまったのだろうと、なんとか頭を整理した。
アボジは明け方前に寝ぼけ眼と寝ぼけ頭で台所で新聞を読むのが日課だから。
翌日。
「なんでレンジにタクワン入れてたん??」
と問い詰めると、アボジはしばらく目が点になり、しばらく悩んだあと。
「う〜ん…多分冷蔵庫と間違えたんやなぁ」
と一層不安を煽る答が帰ってきた。
「シャイニング」は全ての家庭に身近に存在するのだ。