舞姫たちの写真を撮らないといけないのだけど、僕はそれを団員の田中志保に頼んだ。
思春期にさしかかった子たちや、思春期ど直球な子たちも多い中で
おっさんが撮るよりも同性が撮った方が表情の筋肉も和らぐだろうと思った。
やはり撮られた写真はどれもいい顔をしていて
プロのカメラマンならば技術や安心感で性別など関係ないだろうが
僕はカメラマンではないので女性に頼んで良かったと思った。
今日の稽古にはチセが見学に来てくれたので、これを機会に
「稽古風景の写真を撮って」
とお願いした。
ラインにアルバムを作って送られてきた写真たちは、みんなどれも素敵な表情だった。
なんていうか
「同級生に見せる距離」
最近は僕にも慣れてくれたので、僕がカメラを向けても可愛い顔を見せてくれるが
撮る側と被写体の間というのは
というよりは
撮る側と被写体の間にこそ
「人」
が存在するのだと思う。
この目の高さと距離は
同じ時代を生きる、同じ距離で
光の集まる絶妙さなんだろう。