岡山学芸館/ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲 | 吹奏楽の愉しみ

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2012年
第60回全日本吹奏楽コンクール 金賞

ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲(スミス)
岡山学芸館高校吹奏楽部
指揮:中川重則


2012年全日本吹奏楽コンクールで、この曲を選んだのは
岡山学芸館高校と精華女子であった。
しかも課題曲も同じ。

出演は午前と午後に分かれてしまった。

岡山学芸館は午前の部の2番
課題曲Ⅳ:54点
自由曲:55点
合計:109点(午前の部3位)

精華女子は午後の部の2番
課題曲Ⅳ:64点
自由曲:65点
合計:129点(午後の部1位)

もちろんどちらも金賞ではあったが
点数だけを見るとはっきりと勝敗はあった。


何度も何度も聴き比べてはみた。
正直、どちらも素晴らしい。

しかしながら、個人としては
岡山学芸館の演奏を推したい。

音楽としての全体の構成が実に素晴らしい。
さらに響きがとてもあたたかく心が通うようである。

トランペットのソロは、精華女子では出来なかったことを
なんとスタンドプレーでやりきったのには脱帽。
しかも目を閉じてのソロだった。
何百回、何千回と繰り返し練習してきたのだろう。
感動的でさえあった。
そして最後のトロンボーンは圧巻。

あれだけの訴求力を持った演奏が
プロであっても出来るだろうか。


上手い演奏はいくらでもある。
しかし
心に囁いたり、訴えかけたり
聴くものの心を揺さぶるような演奏はそうあるものではない。


2012年の演奏の中では
学芸館がもっとも感動的な演奏であったであろう。