動脈壁は内膜、中膜、外膜からなり、中膜はさらに何層にも分かれています。動脈硬化などでこの中膜が弱くなり、そこに血液が侵入して二層に分かれ、裂けてしまうのが解離性大動脈瘤です。
中高年に多い病気ですが、生まれつき中膜が弱い場合は若い人にも起こり、高血圧はその原因にも引き金にもなるとされています。解離性大動脈瘤を発症すると、解離の起こった場所によって胸、背中、腰、腹部などが突然激痛に襲われます。
脳、心臓、腎臓などに向かう動脈に解離が及ぶと致命的なので、すぐに検査して解離の起こった場所を特定し、危険が迫っていれば緊急に、そうでなければ経過を観察しながら、人工血管におきかえる手術などを行います。