365日の恋

365日の恋

2児の母。彼との奇妙な不倫生活から独立するまでの物語

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久しぶりに電車に乗った。行き先はデパート。デパートの上のレストラン。今日は大学時代の先生方と新年会。

ガタゴト揺れる。景色を眺めるのが好きな私はゆっくりと流れていく景色も眺めながら目的地へ向かう。

こういう家に住みたいな

夫と一緒に電車に乗ったときに教えてもらった家。家も景色の一つ。

あ、あった

今日も見つけた。夫が理想とする家を電車の中から見つけた。

何してるんだろう

もう随分会ってない。離婚しようと思ってる。でも、なぜか気になって仕方なかった。

心は離れてしまった。何がいけなかったのだろう。もう一度仲良くなることはできないのか。

色々考えた。彼に悪いと思いながらも夫のことを考える。

悩みはいつまでたっても悩み。大胆に行動に移さなければ悩みを吹っ飛ばすことなんてできないだろう。
今日はクタクタ。これと言って仕事の打ち合わせなどはなかったのだけど、娘たちのお稽古の送迎や家事に振り回され、とてもイライラ。

娘たちが寝た後、部屋を見渡した。散らかったおもちゃ。脱ぎ捨てた服。食べこぼしが落ちている机の下。

うんざり

我が家は家政婦なんて雇える財力などないので、私一人で片付ける。何度言っても片付けるのを忘れることがある娘たち。これからも何度も注意しなければいけないのか。

疲れた

毎日睡眠時間4時間。そろそろクタクタになってきたかな。

今日は海を見に行った。いつもの安定した走りに身を任せ、彼の運転で高速道路を走る。娘たちは早起きしたせいか後部座席で気持ちよさそうに眠っている。

 

旅行行きたいな

 

彼とはあまり自由に旅行に行けない。結婚してるから。まだ。でも、いつ離婚できるかはわからないけど。夏に韓国へ旅行へ行ったきりあれから全然行ってない。

 

夫とはよく旅行へ行った。旅行と言っても、あれこれあまり観光せずのんびりワイン飲みながら寝転んで読書したり、その間娘たちは敷地内をあれこれ探検したり。もったいないくらいの自由を満喫する。そんな旅行をしていた。

 

懐かしい

 

ふと夫のことを思い出した。もう1年以上会っていない夫。出会った頃は大好きでとても仲良しだった。いつも一緒だった。料理したりショッピングしたり、趣味も共有したり、本当に充実した楽しい毎日だった。お金の苦労もなかった。

でも、時が経つと状況が変わっていった。愛情で感情が抑えれなくなってきた。よく衝突するようになった。そして、今。

 

彼とも歳を重ねるとそうなってしまうのかな。でも、あれから私は少しは成長した。そうならないことを願うしかない。努力するしかない。

 

でも、まだ私は宙ぶらりんの状態。これからどうなるか検討もつかない。

今日も娘たちのリクエストで温泉へ行った。いつもと違う温泉。ここはお料理がとてもおいしく、貸切露天風呂が5つもあり大満足な旅館だ。

 

彼が

 

少し胃の調子が悪い

 

と言った。もしかしたら、離婚と私のことで板ばさみになって神経すり減らしているのかも、と少し心配した。

 

なので

 

今日は笑顔で楽しく幸せに

 

一日をそう過ごそう、そう決めた。

 

温泉に入りおいしいご飯を食べ、また温泉に入りお昼寝をする。娘たちはライブラリーラウンジでのんびり読書をしている。

 

こんな幸せなひとときに、機嫌が悪くなる理由がどこにあるのだろうか。彼の妻に対する嫉妬や妬みがバカらしくなった。でも、心から消えてなくなるわけではない。

 

葛藤

 

嫉妬はみっともない。ドシンと構えていたい。素敵な女性でいたい。でも、心の中にはどす黒い嫉妬や妬みの渦がぐるぐるしていて、それに気づかないでいることに必死だ。少しでも刺激をしたら、一気に外へ噴き出してくる。

 

でも、もう彼を責めることはできない。多分彼は相当悩んでいるのだと思う。離婚に対して一歩踏み出してくれたことだけでも感謝しようと思う。そして、そろそろ私も行動に移すときが近づいてきた。

彼はいきなり、「今日弁護士の先生と会うんだ」と言った。仕事のことで会うのかと思った。違った。離婚の話をするためだった。

 

びっくりした。本当にまじめに私のことを大切に考えてくれてたのだ。

 

私は、そもそも世の中で言う「不倫」なんてできないタイプだ。「浮気が本気」とよく言うが、私はその言葉にぴったりと当てはまるくらいの超恋愛女なのだ。

 

嬉しかった

 

嬉しかったけど、前途多難なんだそうだ。このままいくと、資産の約半分は妻に持っていかれるそうなのだ。

 

 

何もしない妻。もう30年以上ご飯を作ってもらったことがないそうだ。もちろんベッドも別々。40年以上触れてもいないそうだ。私と出会ってからは一度も一緒に食事したことがないそうだ。もちろん、彼にも負はあるだろうが、そんな状態らしい。

妻に持っていかれる。何もしない妻に。パチンコ漬けになっている妻に。ありったけのお金を使う妻に。彼が言うには妻はお金の亡者だ。

私は何も関係ない立場だけれども、女という生き物として妻にかなり腹が立つ。

 

嫉妬

 

うん。嫉妬だと思う。もうただただ妻にムカつく。負の気持ちは持ちたくない。広い心でいたい。そう思っても理性が働かない。

 

しばらくはこんな気持ちでいなければならないと思うと深いため息が出た。

今日は特別な打ち合わせもなく、いつものルーティン作業をてきぱきこなす。

 

ランチはいつものように彼が誘ってくれ、彼の車の後部座席にゆったりと座り会話しながら目的地へ向かう。まるで女社長のようだ。

 

今日は何食べようか

 

いつもそう聞いてくれる。ラーメン、と答えた。

 

彼とは、毎日豪華な食事をしているわけではない。私は庶民的な家庭出身のせいか、時々食べたくなる普通の食事。時々というか、よく食べたくなる。幼いころの金銭的な習慣は歳を重ねても変わらないものだと悟る。

 

ここのラーメン屋さん、ランチタイムはサラリーマンが多い。私はビールを注文し、おつまみを食べながらラーメンを待つ。頭の中では、次の仕事の段取りを組み立てている。彼は「こんな時間しかゆっくり読書できないから」と、ラーメンが来るまでの間に読書をしている。みんなの視線がこちらへチラリと向く。彼も私も異星人的な目で見てくる。服装が華やかなせいなのか、お昼間からビールを飲んでいるせいなのか、彼と私がとしがかなり離れてるせいなのか、お互い違うことをしているからなのか。そんな視線は気にせず彼と私は自然体。

 

外からみたら不倫なのかもしれないのだけど、彼と私は不倫の関係だなんて思っていない。もう、重症ね。

 

でも、時々頭をよぎる寂しさは拭い去れない。

彼と私はほぼ毎日会っている。ほぼと言うより絶対と言った方が良いのかもしれない。彼は家に寝に帰るだけで、ランチは必ず一緒、晩御飯も彼の会食がない限り一緒に食べている。会食がある日でも必ず、絶対に私に会いに来る。休日はほぼ丸一日一緒に過ごす。

 

でも、家に帰る

 

離婚すると言っているが、その話がどこまで進んでるのかわからない。そう滅多にしつこく「どうなってるの?」と聞くこともできない。

 

この関係でも満足

 

そう思いたい。でも、そう思えない。一緒に暮らしたいし毎日一緒に寝たい。婚姻関係を結んでいるという恐ろしさを知った。いくら愛情がなくても、絶対に妻のもとへと帰っていく。顔を合わせてないと、いくら言われても同じ屋根の下には変わりない。

 

もう、嫉妬なんかしたくない

 

もっと、ドシンと構えた私でいたい。今の関係で満足よ、そう言ってみたい。私と一緒にいたいから離婚を早く進めるよ、と言われたい。

 

してもらいたいことばかりだな。私が彼にしてあげていることは何かあるのだろうか。なかなか思いつかない。そう思うと、彼は何で私と4年も一緒にいるのだろうか。

 

こうやって悩み続けて4年か。私も随分辛抱強いな。我慢せずに切っちゃえばいいのにこの関係。バシッと切って新しい健全な恋をしてみたい。そんなことを思った。

今日も仕事の一日。うまくアイディアが浮かばず悩んでいると、彼が夜に街に出てディナーをしよう、と誘ってくれた。

お店を探していると一件行ってみたいレストランがあった。

 

ここはどう?私。

 

ここは後輩のお店だから、ちょっと行きたくないな。彼

 

なんで?私。

 

足跡を残したくないな。彼

 

、、、。私。

 

何か、久しぶりに結婚していない、私たちはただの不倫だと思い知らされた。そう、足跡を残したくないんだ。いくら私のことが大切と言っていてもそういうボーダーラインはあるんだ。そう思った。

 

撃沈

 

久しぶりに笑顔が出なくなった。笑えない。そんな彼の一言でこんなにも左右されるとは。情けない。もっと心が強くなりたい。自立した女性でいたい。彼に私しかいない、と思わせたい。

 

そんなこと、どうやったらいいかなんとなくわかる。彼の言葉に左右されなければいい。「あ、そう」と気分を害することを言われても聞き流せれるようになればいい。いつも笑っていればいい。いつも機嫌良く過ごせばいい。

 

そんなことすぐできるなら、人生何にも困らない。でも、答えはわかっているのだからそうできるように努力していけばいい。

 

結局夜はいつもの焼肉屋さんへ行った。クラブで働くホステスがお客さんを連れて中へ入っていくのをよく見かける焼肉屋さん。

 

私もホステス、そんなふうに見られてるのかな。

 

メイクは薄めだが、見た目が少々派手なのでもしかしたら他の人からそう思われているのかもしれない。

もう色々考えたくない。早くこの状況から脱したい。離婚してほしい。独身になってほしい。心の堂々巡りの旅がまた始まる。

 

 

 

終わった。今日は朝から夜まで仕事をしていた。合間に娘たちの世話や家事などをしたが、ほぼ仕事にべったりな一日だった。

娘たちのお稽古は、彼が送ってくれた。教室まで入り、先生に「お願いします」と言って娘たちを預け、終わったら再び教室に顔を出し「ありがとうございました」と言って娘たちを引き取る。

よく、お稽古へ送ってくれる。私が行く場所、それも送ってくれる。

友人に話すと

 

彼女を送ったり世話したりするのが好きなんだよ

 

と、言う。うん、そうなのかもしれない。そして、私は愛されてるんだと実感する。私はともかく娘たちまでこうして面倒を見てくれる。本当にすごい人だと思う。

 

夜、娘たちが寝静まってから再び仕事をしていたら、彼が晩御飯を買って持ってきてくれた。これまた優しい。本当に優しい。

 

優しいのはわかる。でも欲しいのはそれではない

 

私の欲しいものは優しさではないのだ。ずっと一緒にいることができる公認の約束なのだ。一人で眠るベッドはいつもガランとしていて寂しい。そろそろ毎晩ぬくもりが欲しい。それか彼を諦めるか。

毎日毎日同じことの繰り返し。悩みも同じ。そして、そのことが積もり積もってくるとどうしようもないくらいイライラする。そんな自分が情けないと思う。

今日も雪。雪を求めて山の方へ向かう。温泉へ。

私たちは温泉が好き。のんびりできるし、美味しい食事も楽しめる。娘たちは温まった後ゆっくり読書できるのが良いのだそうだ。

いつもの温泉旅館へ向かう。今日は柚子のお風呂を用意してくれていた。こういう気遣い嬉しいな。私は人に喜びや楽しさを提供する仕事をしているので、ここの女将の気遣いはとても勉強になる。

 

雪が各地で積もっているので、大学の友人グループのLINEから雪景色の写真が届く。それに混じって海外の写真も届く。大学の友人の半分が海外へ行ってしまった。イタリア、ロシア、ドイツ、チェコ、イギリス。それぞれのんびり幸せに過ごしている。どちらかと言うと、仕事をバリバリこなすよりものんびりと海外で生活を希望していた私としては、羨ましい限りだ。

 

もし、このまま夫と離婚せずにいたら、そのうち海外へ行くことになるだろう。今は夫婦仲は冷え切っていても、海外へ一緒に行ったら仲良くなるのかしら。もう一度やり直せるのかしら。でももしそうなったとしたら、彼と離れてしまう。それも良いかも。最初は辛いけれどいつか彼のことを忘れることができるだろう。

 

荒療治

 

それも良いかも。寂しがり屋な私は遠距離恋愛が全くできない。距離が彼への恋心を忘れさせてくれると思う。

 

どうなるんだろう。私。