さっき、うちに遊びに来てくれた友人・ののを、自転車で送っていった。ジャージのままで、パーカーのフードかむったまんまで。
今日の仙台の冷え込みは、手袋をしなかった指をぶすぶす突き刺す威力だったけれども、月はこうこうと、星はしぱしぱとまたたく、それはそれはよい月夜だ。
「チャリのふたり乗りひさびさだー」
とふたりでうきうきうかれ語らいながら、駅までの坂道を下った。
今夜のもりみめしは、おとといの土曜日、なべにいっぱいこしらえすぎた千草なべの具にほんのりお味とろみをつけた、野菜たっぷりあんかけそうめん。すりごまと、しょうがを薬味にいただく。
おやつは最近お気に入りのクリームチーズ入りのたいやき、カスピ海ヨーグルト。
「おなかも、心もいっぱいだ」と。
色とりどりの玉の首かざりの女・ののがそう言ってくれたので。
そしてさらに!だいすきな作家さん(大鋸一正氏)が掲示板に書き込みしてくれたので、わたしは今夜ますます満たされている。
くそ寒いへやでストーブなしでも気持ちはほっかほかだ。
「春の完成」(河出書房新社)は、どこへいくにも持ってった。青森、四万十、河口湖でさ、どこで暮らしてもわたしはこの本をそばにおいてた。
ほかのどの本にも似ていない、独特の空気感。その温度や湿度からもたらされる安心感が、わたしを落ち着かせてくれるから。
ざわざわ焦ったり、疑ってしまいそうになるときも、いろんな時にいろんな場所で、わたしは気持ちをなだらかにすることができたんだ。
ネットってすんごいなあ。
こうやって届くんだもの、ちゃんと。
杜海掲示板
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