昨年『関心領域』という映画が上映された。
アウシュヴィッツ収容所を壁一枚隔てたところで平穏に暮らす人々と
収容所の対比が描かれ話題になったらしい。

アウシュヴィッツ収容所で行われた凄惨な出来事を語るも忍びない。
そのすぐそばに不自由ない生活が営まれていたということに驚きを感じうる。

何故、平穏に暮らせたのだろうか。

明治大学大学院専任教授 野田氏は、本映画を取り上げ、
人々の無意識の行動について言及した。
「選択的ニーズ」人は意識、無意識のうちに、
自分に都合のよい物事だけを見聞き、取込む。
見たくない、聞きたくないものは自身に入ってこない。
「カクテルパーティー効果」これは、
カクテルパーティーのような騒がしい場所であっても
自分の名前や興味関心がある話題には自然と耳にはいってくるという心理効果。

つまり、アウシュヴィッツの外で暮らす人々は、
壁の中での出来事を薄々知りながらも自分にとって
都合のよいよう対処したのだろうと、野口氏は語った。

実は、こうした心理的効果、映画だけでの話ではない。
会社でも蔓延していることを同氏は言う。
会社の報告で、顧客の自社へのよい評価を伝え、
見たくない悪い評価を伝えない等もある。
選択的に情報を伝えることは大事だが、
正しい情報を伝達伝えることの重要性を強調する。
組織が大きくなればなるほど、報告共有情報をもとに判断、対応となる。

同氏は、「良いことも悪いことも報告する」
「おかしいと思ったら勇気を出して声を上げる」必要性を強調する。

「勇気を出して声を上げる」にはどうするか。
「本来我々は何をすべきかとの原点に返る」
「この先どうなるか、どうしたいか想像力を持つ」ともコメントされた。

そのためには、自社だけ、自分の志向と同じ環境でない人との
コミュニケーションが重要となる。
社外の人との対話、コンタクトにより自分たちと異なる意見を
聞くことが有益となる。
当たり前だが、こうしたことは意識していきたいものだ。

先日、異なる文化となるインドの方と結婚式について議論した。
その方の地方では結婚式は8日間あり、何百人と招待し盛大に行われるのこと。
「expensive(お金が沢山かかる)」と言ったのですかさず
「impressive(その話は印象的だ)intensive(集中的お金かける)」と切り返した。(詳細英文割愛)
「expensive、impressive、intensive」とゴロ合わせた後に、
you look richと言ったら笑ってくれた。
おやじギャグは異文化も通じるらしい。

何事も自分に都合よいようにとらえるのではなく、
現実をしっかり見た上で、対応をとり進めていきたいものだ。
異なる意見であっても本質や根っこは一緒かもしれない。
ポジティブに頑張っていこう。

今週もよろしくお願いいたします。

夏も本格的、遠くに富士山が見えました。網戸には小さなセミがとまっていました。
 
左:雲の上に頭を出す富士山 右:網戸にとまったセミ

参照
https://www.fashion-press.net/news/114015   20250720
https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/    20250720
2025年7月25日朝6時台 NHKラジオ第一放送 野田氏発言を一部参照