2013義憲

2013義憲

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2013年から現在のWBA. WBAに加えて、IBF.WBOを日本ボクシング協会は認定団体とするらしい。文字通り日本のボクシングチャンピョンは四散するわけだ。かつてマイク・タイソンはトーナネント戦を勝ち抜いて統一ヘビー級チャンピョンとなったが、そのコンセプトは別として悪徳プロモーターのドン・キングの拝金主義が見え隠れする。タイソンはピーカブーで鉄壁のディフェンス誇り、相手をなぎ倒す強烈なパンチを振るったが、アリやフレージャーやフォアマンのような孤高のボクサーの精神性はない。それどころかアリはタイソンのパンチを捌き切るであろう。またフレージャーの突進力やフォアマンのカウンターの切れ味にタイソンは耐えられないであろう。

さらに言えば現在のJrとかsuperとか呼ばれる階級は後発のもので、元々はフライ、バンタム、フェザー、ライト、ウェルター、ミドル、ヘビーの7階級が基本であろう。サルバトーレ・サンチャスが一回級下のJr.フライ級の世界の怪物ウイルフレッド・ゴメスを、格の違いを見せてKOした試合などは正規階級の意味合いを証明してみせた。その後レナード、ハーンズなどが、最近ではパッキャオが複数階級の王者となったがたくさんの階級を得たという印象しか残していない。

では、誰が強者なのか。試合の勝敗を決定するのはジャッジとレフェリーであるが、強者を決めるのはボクシングファンの確かな眼だ。ボクシングは100走のような記録で計れる競技ではない。人と人とがリングという荒野で拳を交える対人競技だ。試合に至るまでのコンディション作りは勿論だが、リングの中で命懸けでパンチを交錯させる勇気を我々はそこに見る。時代も違えば階級も違うプロボクサーに我々が惹かれるのは、そこに生命を投げ出す瞬間の目撃者となるからだ。多団体、多階級の中で我々ボクシングファンは生命の煌めきを見続けることができるのだろうか。

大晦日の今日、 5試合の世界戦を我々は目撃する。