リュ・スンワン監督13作目の大作「モガディシュ」をやっと見ました。
体調の良い時に見ないとしっかり堪能できないことから温めておりました。
ところどころの監督こだわりシーンは目が離せなかったです。
まだ内戦が続くモガディシュですから モロッコにセットを組み アフリカ系の人をたくさん呼び寄せ現地に似せて撮影されました。
実際にあったソマリア首都モガディシュでの反乱を映像化するのは難しく頓挫していたところ リュ・スンワン監督に話がきて完成させた作品です。
好きな様にやらせてくれるならが条件らしい。
今回いままであまり声をかけていない俳優たちをキャスティングしています。でも、チョン・マンシクは安定安心。
ちなみに次回作は「密輸」原題です。
あ、映画の紹介してませんね。リュ・スンワン話はテンション上がる。
モガディシュ
脱出までの14日間
2021年7月公開
121分
テイン評価
★★★★☆
あらすじ
1980年まで韓国は国連への加盟が承認されていなかった。
一方、当時のアフリカ諸国は国連で最多の投票権を持ち韓国の外交戦略の鍵をにぎる存在だった。
1987年韓国政府はソマリアの首都モガディシュに外交官を派遣した。
1990年ソマリア モガディシュの大韓民国大使館の大使シンソン(キム・ユンソク)は書記官スチョル(チョン・マンシク)を連れてやっとソマリア政権首相と会える機会ができたと車を走らせるが 襲撃され面会時間を過ぎてしまい面会はできなかった。
朝鮮人民共和国大使館大使ヨンス(ホ・ジュノ)たちの仕業であるのは明白。相手のやり方に苛立ちを感じてはいたがシンソンは国の期待を裏切ってはならない。やっと昇格して大使になったのだから。
大使館の参事テジン(チョ・インソン)はモガディシュ在中の記者から現政権に不満を持つ反乱軍がすぐではないが動きがあることを知る。
シンソンはどうにか国連への推薦をもらえないかと手を打つが考えることは一緒でヨンスの姿があった。
それは突然始まった。
現政権に不満がある反乱軍が動き始めたのだ。それは略奪、強盗まで引き起こし銃を乱射する。対抗する政府軍だが反乱軍はどんどん勢力拡大していく。
大韓民国大使館も無事ではないが門外へは出れない状態で孤立してしまう。
連絡するすべは全部使えず助けを呼ぶことができない。
朝鮮人民共和国大使館は暴徒から身ぐるみ履かされてしまい留まれない状態になり脱出することになった。他の交友大使館に行くがもぬけの殻…
生きて国に帰りたい一心で大韓民国大使館に助けを求めることに
大韓民国大使館の書記官たち職員は はじめは入れることを拒んだが子供がいる事で渋々入れることに承諾し一夜を過ごす。
シンソンは交友のあるイタリア大使館へ、ヨンスはエジプト大使館へ救助を頼みに…
イタリア大使館側から大韓民国は大丈夫だが朝鮮人民共和国は救助機に乗せられなと言われしまう。
テジンの機転で彼らは大韓民国に転向するからと嘘をつきみんな乗せられることに
エジプト大使館は相手にしてもらえなかった。
イタリア大使館から車を借りてみんなが脱出を試みる。祈りの時間を使って車を進めるがバリケードで通れない。ましてや敵ではないと出した白旗が見間違えられて銃撃される羽目に…
どうにかイタリア大使館に到着するもなかなか入れない
救助機に無事乗れ脱出…遠くでお互いが会釈で別れた。
感想
そうさね〜簡単なあらすじになっていますが もっと簡単にすると「華麗なる休日」のモガディシュ版
華麗なる休日→光州
チョン・マンシクのビリビリ〜で話をつかもうとしています。チョ・インソンもはじめはチャラ系なのですがしっかりみんなを守ってくれる。アクションシーンもありました。
監督からしっかり英語を話さずありのままでと言われたようです。
逃げる時のカースタントはさすがやりますね。ガンゴンの嵐! それにドンパチ! わ〜い
意外にも監督の映画の中でも好評価なのが食事シーン。ギクシャクした中でも少しの気持ちの伝え方がちょっとしたことで現れています。
「ベルリン」での食事シーンも注目されました。
反乱軍の少年兵シーンは見ていて辛いです。銃を乱射する子供と逃げ惑う子供…国が違えば立場が違う
少し打ち解け一緒に脱出したがその後、北の人たちの行方はどうなったのかが心配になります。そこは画いてはいないし、表さなかったとのこと
南の機転で生きて脱出できたけど、たぶん拘束はされて重労働かなって、
実話を元にしてありますが 北側の人が見たら憤慨しそうですよね。
そうそう、北の子供に南のものは害があるからと親が目隠しとか 南から見た北はみんな訓練されている。それぞれイメージがすり込まれているンだなと
スクリーンで見たかったな。