オムニバス映画「カメリア」の行定監督作品

カモメ
場所は2010年の釜山
映画監督のヨンス(ソル・ギョング)は近未来風な映画を撮っていた。
役者が演技していていい感じになった所へヨンスの“カット”の声で中断、女優が怒り今日の撮影は中止となった。
ヨンスは後ろに人が立っていたと言うのだが、姿はなく思い違いかと…
撮影が進まず酒を飲むことになり、寒い夜の時間に裸足で歩く女性(吉高由里子)を見かける。
1度は見失ったものの見つけて一緒に食事をしようと店に入れた。
女性は韓国語を話せないヨンスは片言の日本語と英語で話し〈かもめ〉と名前を聞く。
その場に待たせ靴を買うがかもめはいなくなった。
見つけたかもめに靴を履かせ夜の街を歩く。
なんとも不思議な雰囲気だが一緒に食事して、落ち着くとかもめはふと、韓国の国民的な歌を口ずさむ。
外は寒いが海に立ち浜辺でヨンスはかもめを抱きしめる。
「もっと早くあなたに会いたかった」とかもめは涙する。
そして、トイレに行くと言って姿を消す。
朝、浜辺でひとり目覚めるヨンス。
作成中の映画の視聴会…
撮影中あの“カット”をかけた場面の後ろで崖から落ちていく人影があった。
それがかもめと気づき崖まで走る。崖上にはヨンスが買った靴が揃えてあった。
「ヨンスさん」と声が聞こえて顔をあげるとカモメが目の前に飛んでいた。
映画監督役のソル・ギョングなんで頭ボサボサで疲れている風
まだ、少しこの世に未練があったから出てきたかもめって感じです。死んでからしあわせを知ってしまう。実は悲しいストーリーです。
やっぱり、この作品が1番わかりやすい。
死んでしまったかもめがヨンスにしあわせをもらった。